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義理チョコは無くなるのか

こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


まず冒頭、昨夜の地震で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。我が家ではそろそろ寝ようかなと思っていたタイミングでの地震で、揺れの大きさに驚きました。幸いにも近しい人には被害はなかったみたいで、お寺の墓石なども無事でした。


今回の地震は、10年前の東日本大震災の余震だったそうです。10年経ってもまだ余震が来るって、改めて地球の壮大なスケール感を突き付けられました。今回は津波はなく、今のところ死者が出たというニュースも無いことが何よりです。


さて一夜明けて、今夜もランニングする予定だったのですが、お昼に食べた麻婆豆腐の辛みでお腹がやられてしまい、断念しました。今はもう落ち着いているのですが、走り出したらOPP(おなかピーピー)がいつ襲ってくるか分かりませんので、致し方ありません。残念です。


前向きに捉えれば、まだまだ100kmは余裕のペースですし、出るもん出たので痩せたはずですし、人間ドックの前夜にあまり運動はしない方が良いはずなので(もはや10kmランくらいは激しい運動だと思ってもいない自分がいますが)、良しとしましょう。


あと2週間で36.5km、3日に一回8km走れば達成できる数字です。余裕に思えますが、だらけないようにまたご報告させていただきます。



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超合理的に考えるってやっぱ無理

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さて、今日はバレンタインデーでした。結婚してますのでドキドキ感を味わうようなイベントではありませんが、やっぱりもらえると嬉しいのには変わりありません。妻と一緒に御徒町のパルコ屋に行ってケーキを買ってもらいました。御馳走様でした。


最近ニュースでは、コロナの影響で義理チョコ文化がなくなるんじゃないかと言われているみたいです。確かに今の時代、お店以外で手作りのものを口に入れるのは少し抵抗を覚えてしまいますし、そもそも会社や学校などに行かないのであればチョコの渡しようもありません。


ただ、それでもバレンタインマーケットが一気にスケールダウンするかと言うとそうではなくて、数字の上ではそこまでの減少は見られていないそうです。義理チョコや友チョコを買わない分、本命チョコや自分用チョコを高級なものにしようという流れだそうです。人間の心理は面白いものですね。


私個人の考えとしては、義理チョコ文化が完全に無くなることは無いと思います。お中元やお歳暮と一緒で、小さくなることはあってもやっぱり無くなりはしないだろうと思います。他にも超合理的に考えたら無意味になってしまうものもあるかもしれませんが、やっぱり人間はそんなキレイには割り切れません。そこが人間の難しい所でもあり、面白い所でもあります。


少し仏教の話をしますが、お釈迦様は弟子たちに、自分が死んだら遺骸はガンジス河に流してほしいと仰ったそうです。浄土真宗の開祖である親鸞聖人は弟子たちに、自分が死んだら遺骨は鴨川に流してほしいと仰ったそうです。仏教本来の教えから言えば、遺骨自体に何かが宿っていたりするとは考えないため、その後どう扱うかに大きな意味はありません。


ただどちらのお弟子さんたちも、師の仰る通りに遺骸を川に流すことは出来ませんでした。目の前の遺骨に執着(しゅうぢゃく)し、とても大切に扱われました。その結果、お釈迦様の御遺骨は『仏舎利』として全世界に散りばめられていますし、親鸞聖人の遺骨はお墓に納められ、そのお墓が本願寺の起源となっています。


父を亡くしてみて思いますが、やっぱり遺骨をぞんざいに扱うことは出来ませんし、その前で手を合わせたくなる気持ちになります。手を合わせることで、感謝の気持ちを表して、これからも見守っててねというお願いをするわけです。


これは仏教が説いている真理とは違う行動なのかもしれませんが、やっぱりそういう気持ちになるのが人間です。そして、そういう行動をとることで心が落ち着くというのもまた事実です。ここはやっぱり無視できなくて、『いや仏教の真理としてはこうだからね、、、』と横やりを入れるのは野暮すぎます。


お寺にいると様々な人と接しますが、やっぱり人によって考え方が違います。そんな人たちに対して、真理と言う一本鎗でエイヤーしていくのはしたくないので、一人一人の話を聞きながらそれぞれに合ったお話が出来るようにと心がけています。めちゃくちゃ難しいですが、そこと向き合い続けるのがお坊さんの使命なのかなと思っています。


とまあ堅苦しいことを書きましたが、とりあえず前向きに頑張っていきましょうという事が書きたかっただけです。それでは明日の人間ドック、頑張ってきます。



南無阿弥陀仏

 

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