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法善寺の進む道

7/17のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


東京は今日も良い天気、やっぱり昨日が梅雨明けだったみたいです。そして、緊急事態宣言が発出されて初めての週末を迎えました。法善寺は相変わらず、特に緊張感もなく過ごしています。いつも通り粛々と日々を過ごしている感じです。


30℃超えの日が続きますが、皆さん体調に気を付けていきましょう。私も、暑いからと言ってお腹出して寝たりはしないように気を付けます。


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法善寺の進む道 =============


さて、最近なんだかバタバタしていて(まだまだバタバタしっぱなしですが)、ちょっと目的と言うか目標を見失いかけていた気がしますので、ここいらで改めて法善寺のコンセプトをおさらいしておこうかなと思いました。初心忘るべからず、です。


3年ちょい前に、私が法善寺に入ってからこれだけは守ろうと決めているコンセプトは、『法善寺は門徒さんと地域の方々のためのお寺である』ということです。こういうコンセプトだと地味に聞こえるかもしれませんが、法善寺の行動規範になるのでとても大切なものです。何か判断するときに、『これは門徒さんのためになっているのか?』『これは地域の方々のためになっているのか?』と自問自答し、時には世話人さんなどにも相談して決断を下します。そして、この軸で説明できないことは、原則しないようにしています。


ここで少し細かい話をします。


世間一般では『お寺』と一括りにされますが、私は大きく2種類に分けられるかなと思っています。細かく分ければもっとありますが、ざっくりと分ければ『檀家寺』と『観光寺』です。


『檀家寺』は法善寺のように、檀信徒を持ち、その方々に布教し仏事を行うお寺の事です。主に檀家さんからのお布施によって成り立っています。そして『観光寺』は清水寺のように、一般に広く開放して拝観料などで成り立っているお寺です。どちらのお寺もコロナの影響を多分に受けましたが、名前の通り、特に『観光寺』は被害が大きかったのは皆さんもご存知の通りかと思います。


この2種類に分けられるからと言って、檀家寺が観光寺的なことをしてはいけない訳ではありませんし、観光寺が檀家寺的なことをしてはいけない訳でもありません。築地本願寺なんかは、見事にハイブリッドかましています。というか、もはや檀家寺です。


ただ、自分たちの領域を飛び出すにしても、まずは檀家寺なら檀家寺として、観光寺なら観光寺としての役割を突き詰めないといけないんじゃないかとは思っています。そこをないがしろにして、いきなり法善寺が『よし、観光寺になるぞ』と言っても本物の観光寺には勝てませんので生き残っていけません。すぐ近くにある浅草寺に吹き飛ばされます。


だからまずは、檀家寺としての務めを全力で果たすために、『法善寺は門徒さんと地域の方々のためのお寺である』というコンセプトを掲げています。建替えたら喫茶スペースを設ける予定なので観光寺っぽい動きもしますが、原点や初心を忘れてはいけません。法善寺は『檀家寺』です。


ただ、同じことの繰り返しになってしまいますが、これからの時代、日本の人口が減っていき、日本という国の元気がなくなっていくことは明らかですので、これまで通りの範囲でお寺をやっていては生き残っていけません。息子の代、孫の代までお寺が続くような基盤を、私の代では作り上げていきたいと考えていきます。


お盆中、とあるお檀家さんと話をして気が付きましたが、息子がお寺の手伝いをし始めるまで短くてもあと20年はあります。それまでは、基本的には僧侶1人の体制でお寺を守っていかなくてはいけません。毎日必死ですが、先も見ながら色々と動いていきます。まずは建て替えが大きな仕事ですが、全力で向かっていきますぞい。頑張ります。



南無阿弥陀仏

 

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