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お寺をコミュニティに


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


お寺の境内に、少し遅めの彼岸花が咲きました。何回見ても独特な花で、ちょっと毒々しさも感じるのは私だけではないはずです。


こういう花は、母が好みで育てているみたいです。池には睡蓮花が気まぐれに咲いています。もしよければ、お寺にお越しになられた際には、そういう側面も楽しんでいただけると幸いです。

 

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地元を見つめ直す

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さて、本日は10月始まってから初めての週末でした。年忌法要も10月になってから初めてありました。年忌法要の最後には必ず法話をさせていただくのですが、何回やっても難しいものです。


同じ話でも、話し手や聞き手のテンション、その他諸々のコンディションによって伝わり方は変わってきます。噺家さんは枕(本題に入る前の世間話的なお話)をチューニングのように使ってお客さんの感じを掴むそうですが、その感覚を得られるのは当分先になりそうです。落語や講談をもっと積極的に聞いてみようと思います。折角浅草演芸場や上野広小路亭も近いですし。


そう考えると、上野や浅草が地元でありながら全然活用できていない自分がいます。


上野恩賜公園にある国立科学博物館や西洋美術館なんかは、中学校以来行っていない気がします。上野動物園だって何年も行っていません。数年前に世界遺産になったように、芸術や文化の発信地であるそうですが、地元にいることをカマかけて全然行っていません。


浅草の浅草寺も気付けば1年以上行っていない気がしますし、境内にある建物に至ってはまともに行った事がありません。その中の一つである『淡島堂(あわしまどう)』は、現在の浅草寺本堂の前に建てられた仮本堂ですが、実は東京大空襲後に焼け残った法善寺の本堂を移築したものです。自分のお寺の歴史に関わるもののくせにまともに見たことがないなんて、ダメすぎます。明日にでも行きます。


東京スカイツリーだって、展望台まで登ったことはありません。近くにあるとその場所の特別さ・有難さがきちんと理解できていないんですね。『いつか行くから、今じゃなくていいか』と思って10年以上経っていたりします。


後悔先に立たず、と言いますが、やっぱり出来ることは早くやらないとダメみたいです。

 

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お寺をコミュニティにする ======================


あんまり知られていませんが、法善寺のホームページには地元グルメを紹介するページがあります。


お寺に来るついでに上野や浅草を楽しむ、もしくは上野や浅草を楽しんでいただくついでにお寺に来る、そういったお寺との付き合い方もあって良いんじゃないかという想いから作ったページですが、当の本人が地元を楽しめていないのは問題です。


また、新型コロナを機に始めた『法善寺の輪』でも地元やお檀家さんの店舗を応援させていただいています。この前のお彼岸でも、お墓参りの帰りに食事に行かれた方もいらっしゃいました。とてもとても有難いですし、そうやって法善寺のコミュニティで人が回るのが本当にうれしいです。


まだまだ走り出したばかりですが『お寺をコミュニティにする』というのは、とても大きな可能性を秘めていると思います。これこそが、次の時代のお寺の在り方なんじゃないかなと、個人的には思っています。


ここをもっともっと掘るためにも、門徒さんと関係性を築く、地元と関係性を築く、そして古来のお寺の在り方を勉強して温故知新する(使い方合ってる?)、この3つに注力していこうと思います。


お寺がコミュニティになったら、もっともっと面白い未来がやって来ると思います。こんな時代だからこそ、人との繋がりを大事に出来る、そんなコミュニティが必要なはずです。良ければ皆さんも是非、お寺コミュニティにご参加くださいませ。

 

 

南無阿弥陀仏

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