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4年ぶりの善光寺

1/6のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


昨日は金沢に一泊し、今日の午後イチで東京に戻ってきました。ホテルが悪いというわけでは決してないのですが、家で使っている枕じゃないと熟睡できない体になってしまいまして、全く良い睡眠が取れませんでした。これも年齢のせいなのか分かりませんが、面倒くさい体になったものです。


そんな今日は、起きてからホテルで朝食をいただき、東京に戻る前に長野駅に降りて善光寺に寄り道してきました。滞在時間2時間くらいの強行スケジュールでしたが、4年ぶりの善光寺は相変わらず良きところでした。


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4年ぶりの善光寺

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長野駅には9時前に到着したのですが、その時の気温がマイナス2℃、東京住まいの私からすると極寒でした。金沢も寒かったのですが、『内陸の長野の方がもっと寒いよ』と聞いた通りの寒さでございました。


駅から善光寺までは1.5キロくらいなので歩けなくもない距離ですが、なにぶん滞在時間が短かったので早く着きたいと思い、バスを利用しました。5分くらいで参道の手前に着き、そこから宿坊が立ち並ぶ通りを歩きながら善光寺に向かいました。4年前の一人旅、『親鸞聖人の足跡を辿る旅+α』の時には、この通りにある宿坊に泊めさせてもらいました。今思うと、なんとも贅沢で、有意義で、ありがたい時間だったなと思います。


宿坊の通りを抜けると、仁王門が登場します。これを潜るといよいよ善光寺境内だな、という感じでしょうか。ただここから次の山門までは、お土産屋さんや食事処が並んでいます。善光寺を中心に、様々な産業が成り立っていることを感じられ、とても興味深く歩かせていただきました。


また、仁王門から山門までの間には、善光寺につく数多くのお寺が並んでいます。どこもかしこも仏様や菩薩様だらけで、どっち向いて歩けば良いのか分からなくなるほどです。池の水がすっかり凍っていまして、寒さを物語っています。


そして山門です。お正月ですので『賀正』の看板が掲げられていました。前回来た時はクリスマスの夜でして、そのタイミングに合わせたかは不明瞭ですが、山門がとても綺麗にライトアップされていました。確か、プロジェクションマッピングみたいに、そこかしこに蓮の花びらが舞っていた気がします。


山門を抜けると、いよいよ本堂です。本堂内は撮影禁止なので写真は残っていませんが、4年前の記憶が甦ってきました。なんとも厳かでありながら、どこか親しみを感じられる、そんな本堂です。恐らく地元の人で毎日通われている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。そんなアットホームな空気を感じることができました。


一通り見て回りましたが、前回の旅の時には漏れていた&伺うことが出来なかった場所がありましたので、今回はそこにもちゃんと行ってきました。


善光寺は親鸞聖人所縁のお寺でもございます。流罪に遭われた越後から関東に下るときに善光寺に立ち寄られ、常照坊というお寺に100日間逗留したとされています。その常照坊には、親鸞聖人が笹の葉で『南無阿弥陀仏』をかたどったと言われる笹字御名号と、親鸞聖人の歯が、今でも残されています。理由は忘れましたが前回はここに立ち寄ることが出来ませんでしたので、今回はリベンジを果たすことが出来ました。写真撮影は禁止でしたが、突然の訪問にもかかわらず、常照坊の方は快く笹字御名号を見せてくれました。ありがとうございました。


そしてもう一つ見逃していたのが、松を持った親鸞聖人像です。本堂向かって左手前にあるのですが、前回は完全に漏れていました。常に緑を絶やさない松の木は縁起が良いとされていますが、親鸞聖人はその松の木を善光寺に寄進されたそうです。確かにこの像の周りにはたくさんの松の木が植えられていて、この極寒の中でも青々とした葉をつけていました。


短い滞在時間だったので駆け足だったことは否めませんが、それでも十分に楽しませていただきました。帰りは長野駅まで歩いて行ったのですが、参道から駅までまっすぐと伸びる道がなんとも美しかったです。いつか法善寺のツアーで訪れたいなと思います。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。善光寺にいた午前中はほとんど誰とも話さなかったので、喉は回復傾向です。



南無阿弥陀仏

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