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法衣屋さんとのお話

11/26のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


久々に風邪を引いてしまいました。熱は無いし呼吸器官に異常は無いのでコロナではないのですが(病院にも行きました)、喉が少し痛くてタラタラと鼻水が止まりません。原因は良く分かりませんが、息子からもらったんじゃないかと思います。息子は、今日時点ではほぼ治っていましたが、昨日までは鼻水が出ておりました。気を付けて生活しているつもりでも、こればっかりは避けられません。


それにしても、『え、こんな重症なの?』と錯覚するくらい、とてつもない量の薬が出されました。5種類7錠くらいを飲まされています。薬の飲み過ぎは良くないみたいな話も聞いたりしますが、とっとと辛い状況から脱したい気持ちの方が強いので、とりあえずお医者さんを信じて飲んでいきます。明日の朝起きたらすっかり元気になっていることを願っています。


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法衣屋さんとのお話 ================


さて、そんな状況でしたが、やることもあったし来客予定もあったのでお寺に行ってきました。こういう時期ですし、あんまり無理して表に出たくはありませんが、こういうのが僧侶が一人しかいない大変さなのかもしれません。とりあえず、自分にとっても周りにとっても無理のない範囲で頑張りました。


来客予定は、法衣屋さんでした。法衣とはお坊さんが法事やら何やらで着る着物の事ですが、恥ずかしながら、私は自分専用の法衣を持っておりません。白衣(下着的なやつ)にしろ、間衣(普段着的なやつ)にしろ、裳附(法事で着るやつ)にしろ、五条(裳附の上に羽織るやつ)にしろ、父のモノを使っています。背格好がほぼ同じなのでそれで事足りているっちゃ足りているのですが、経年劣化もありますし微妙なサイズ違いもあったりで、いつも何となく妥協しながら着ているのが現状です。


ということで、法衣屋さんに来ていただき、色々とお話をさせて頂きました。実は法衣には、色や紋によって位があったりします。私はあまり理解していないので、その辺りも色々と伺いながら、実際に生地を見せて頂きながら、話を進めていきました。


今回揃えようと思っている法衣は、裳附と五条で、普段の自坊での法事などに使おうと思っているものです。他のお寺さんに出向いたりする場合は、先述の色や紋を気にしなければいけませんが、自坊で着る分には、みなさん割と自由に色や紋を選んでいるみたいです。


ということで法衣屋さんからも『お好きな色をお選びいただけますよ』と言っていただいたんですが、そうなると問われてくるのが私のセンスです。スーツとネクタイのように色の組み合わせを考えるわけですが、『かっこいいのにしたいけど飽きがこないものが良いなー』と思いながらも『そうすると無難な色の組み合わせがいいのかな?』と思い、『いやでも折角自由な色を使えるのに無難な色にしたら意味なくないか?』と考え直すというループにハマっています。どこかで決断しなければいけないのですが、悔いの無い選択が出来るように一生懸命悩もうと思います。


話が一通り終わってからは、少し世間話をさせて頂きました。最近では地方を中心にお寺の数が減っているので、つまりはお客さんの数が減っているので大変です、と仰っておりました。東京にいるとまだ少し想像しにくいですが、お檀家さんの数が少ないお寺、後継者がいないお寺、そういったお寺はなかなか将来が厳しいために、近くのお寺に吸収されるという事が起きているそうです。


こういう類いの話を聞くたびに、私は危機感を覚えます。また同時に、このタイミングで建替えを進められていることに、お檀家さんとご先祖様に感謝の気持ちが溢れてきます。恵まれているんだなと思いながらも、今回の建替えでお寺の新しい形を見せることで、他のお寺さんにとっても生き残る道が少しでも示せれば、とおこがましいながらも思っています。


建替え計画はご寄付のお願いもさせて頂き、本当に待ったなしのところに来ています。ここからは更に緊張感と責任感を持って進めていきます。風邪なんかに負けず、頑張っていきます。



南無阿弥陀仏

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