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思想は進化しない

5/6のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今週はゴールデンウィーク下ということで、平日は月曜と金曜だけでした。飛び石連休なんて言葉がありますが、飛び石平日だったのが今年のゴールデンウィークだったんじゃないでしょうか。


ということで、平日にしかできないことを色々とやっておりました。主には銀行回りですが、何行か回ったので良いウォーキングになりました。暑い中ということもあり、帰りはしっかりとアイスを買って、これにてカロリー相殺(むしろプラス)というおまけ付きです。夏までには痩せたいのですが、叶う日はやってくるのでしょうか。


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思想は進化しない ===============


2月24日にロシアがウクライナに侵攻してから、毎日毎日何かしらの戦争や軍事演習やらのニュースが飛び込んできます。物騒な時代になってしまったと思うのと同時に、これが人間の歴史なんだよな、という諦めにも似た悲しい気持ちに襲われます。


なんかの本で(確か『国家の品格』)で、『思想は進化しない』という一節を読んだことがあります。人は生まれ変わるとか生まれ変わらないという話は置いておいて、人は基本的には一度っきりの人生を生きています。それが次の世代、そのまた次の世代と紡がれていって人類史を構成しているわけですが、文化やテクノロジーは進化していっても、思想は受け継がれない、だから戦争は繰り返される、というお話だった気がします。


人類史をどこまでさかのぼるかによりますが、現生人類といわれるホモサピエンスはおよそ20万年前に誕生したそうです。そのころに比べれば、現代は科学は進歩し、医学は進歩し、農業は進歩し、畜産は進歩し、人間ははるかに豊かに生活しています。つまり『人類』という生物で見れば進歩しているのですが、『人』を単体で見たときにはそんなに進歩していないよね、ということでしょうか。


戦争はよくないことだというのは、この地球上の誰しもが、ある程度理解していることだと思います。誰も、命の危機を毎日感じながら、ミサイルの音に怯えながら、家族や友人の安否を気遣いながら生活したいとは思わないはずですが、様々な事情で相手にはそれを強いてしまうことがある。その事情というのは、自衛という名目だったり、怒りだったり、経済的な事由だったりしますが、戦争という選択肢がよくないということは知りつつもその選択肢を選んでしまうわけです。


21世紀に入って、いい加減戦争というものから少し人類は距離を置くことができたんじゃないかと思っていましたが、今回のことで結局歴史は繰り返されるということが悲しくも証明されてしまいました。戦地にいらっしゃる方々はもちろんですが、この手のニュースを聞いて喜ぶ人はいないはずです。一刻も早くの終結を改めて祈っています。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。たまには明るいニュースが聞きたいです。



南無阿弥陀仏

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