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宗教法人実務研修会1日目

11/8のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


コロナの4回目のワクチンを打って一夜明けましたが、腫れと少しばかりの痛みがあるだけで、副反応はほとんどありません。個人的には、モデルナよりもファイザーの方が相性が良いみたいです。ただ、副反応が出た方が効いているんじゃないかみたいな錯覚も出てくるのが、自分という人間の卑しいところです。


夜は、家族でお寺の屋上から皆既月食を楽しみました。天体ごとになると張り切る母に扇動されながら、望遠鏡を覗いたり、双眼鏡を覗いたりしながら観察しました。思ったよりも楽しめましたし、子供たちも楽しそうだったので良い思い出になったんじゃないでしょうか。また機会があれば、楽しもうと思います。


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宗教法人実務研修会1日目

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今日は昼間から、宗教法人実務研修会なるものに参加してきました。文化庁が主催している会でして、一橋大学をお借りして、宗教法人の皆さんに実務がスムーズに行くための手ほどきをする、みたいな内容です。今日が1日目、明日が2日目、で終わりです。


お寺に限らずですが、宗教法人の活動は聖と俗に分かれますが、今日は完全に『俗』の方のお話でした。都内を中心とした宗教法人が対象ですので、お寺だけではなく、神道の方やキリスト教の方などもいらっしゃいました。当然ながら『知っとるわい』という話もありましたが、役立つ話もたくさんあって、行って良かったです。コロナ禍前は、毎年開催されていたそうですので、来年も開催されるかもしれません。


本日の内容としては、①宗教法人の管理運営について、②宗教法人の公益性について、③税務の基礎知識、④登録免許税の非課税証明等、というものでした。こうやって難しい字ばかりを羅列すると本当に嫌になってしまいますが、みなさん分かりやすく、優しく話をしてくださっていました。


細かい話をほじくり返すととんでもないボリュームになってしまいますので割愛いたしますが、お話の中で宗教法人の役割について説かれていることがありました。いくつか役割があるのですが、その中に『文化の向上』という名目があり、少し考え込んでしまいました。


『文明の向上』であれば、この世の中をより便利に!みたいな意味なのかなと理解できますが、『文化の向上』と言われるとなかなか難しいものがあります。そもそも『文化』って何なんだと思い調べてみると、『世の中が開けて生活水準が高まっている状態。文明開花』と出てきます。またそれ以外にも、『人類の理想を実現して行く、精神の活動。技術を通して自然を人間の生活目的に役立てて行く過程で形作られた、生活様式およびそれに関する表現』という意味もあるみたいです。


調べてみてもはっきりとは分かりませんでしたが、私の感覚では『文化の向上』とは、『世の中をより良くしていく』ということなのかなと思いました。『文明の向上』は『より便利に!』で、『文化の向上』は『より良く!』みたいな感じでしょうか。そういう意味では、『より良く!』の方が、人によっての感じ方に違いが生じることが多いので、やっぱり難しそうですね。


この世界、誰からも賞賛されることって、どうしたって不可能です。何か行動を起こせば賛否両論生まれることは逃れられないので、何もしないのが波風立てない楽な生き方なのかもしれません。ただ宗教家が何もしない生き方を選んでしまうと、『文化の向上』には決して繋がりません。自分の信じる『より良く!』の方向に舵を切り、行動をすることが大切なのかな、と改めて思った今日の研修会でございました。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。明日は会計やら税務のお話みたいです。眠気とも闘いながら頑張ります。



南無阿弥陀仏

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