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恥をかく


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


本日はお彼岸三日目でしたが、お時間を頂きまして書道教室に行ってきました。毎週木曜日が書道教室の日ということもありますが、今週は院内書作展の開催ウィークでしたので、クラスの人たちみんなと銀座の展示会場まで行って作品を見てきました。私含め、クラスの数名の方の作品が展示されていました。


以前のブログでちょこちょこ書いておりましたが、昨年の11月ころから今年の2月中旬まで作品作りをしておりました。その作品が展示されたのですが、いやはや、たくさんの素晴らしい作品に圧倒されてしまいました。


全部の作品を写すことは出来ないので、私の作品を載せさせていただきます(写真中央)。ちなみにサイズは、高さ240cmの幅90cm(45cm x 2枚)です。与えられた課題的にどデカい文字がないというのもありますが、やはり他の作品に比べると迫力に欠けてしまいます。自分なりには頑張ったつもりで上手くいったところもありましたが、大体は上手くいかなかったところばかりです。結果『秀作』を頂きましたが、これは一番下の賞なので、要は参加賞でした。


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恥をかいていく

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話が少し変わるようですが、二年前に本願寺学院に入学して仏教のことを勉強してから、自分を出すことを恥ずかしくなくなってきたように思えます。特に浄土真宗においては、我々はみんな凡夫という考え方で、そんな凡夫が背伸びしたって意味ないだろうと考えるようになりました。『凡夫なら凡夫らしく恥をさらけ出しながら生きてやろう』と少し極端な捉え方をしています(良いのかな?良いよね)。


この考え方は書道で活きています。


毎週のように、先生や他の生徒さんの前で、私のどうしようもない作品を披露して、あーでもないこーでもないとアドバイスをいただいています。最初は作品を披露することに抵抗があったのですが、いつからか『初心者なんだから下手でいいじゃない』と思い(開き直り)始め、作品を皆さんに見ていただくことが恥ずかしくなくなりました。その結果、最近は作品にも良い影響が出てきているような気がします(何より周りから、頑張ってるねと言われるようになりました)。


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それがどう活きるのか

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書道でそう思えるようになってから、法善寺で何かするときにも失敗を恐れないようになりました。新しい何かを始めるとき、仮に上手くいかなかったとしても、それを糧に次に生かせば良いとシンプルに考えるようになりました。


というよりも、お寺で新しいことをしようとすると前例がないので、上手くいく保障なんて全然ありません。だから『チャレンジしてるんだから失敗しても仕方ないじゃん』と、お得意の開き直りというカードを心のどこかに持ちながら動いています。もちろん成功させるように全力を出すことは大前提ですが(そういえば『生け花教室と精進料理』は満席となりました←全力アピール)。


つまりは、恥をかくことが成長に繋がっています。恥をかくということは、自分のコンフォートゾーンを抜け出すということです。自分の出来ないことをしているわけですから、そりゃ成長します。これを、書道を通じて学ばせていただいています。


そう考えると、仏教で学んだことが書道に活き、書道で学んだことがお寺に活きる、なんとも面白い循環をしたものです。


最後に、恥の上塗りになりますが、私の作品も展示していただいている『日本教育書道藝術院書作展』は、3月22日(日)までの会期となっています。会場は銀座メルサの七階です。上位作品以外は名前順に展示されています。私は中山龍賢という雅号です。無料でご覧いただけますので、銀座に立ち寄られて時間に余裕がある際には是非ご覧くださいませ。


【会 期】 令和2年3月17日(火)~3月22日(日) 午前10時~午後6時 (最終日は午後4時閉場) 【会 場】 東京銀座画廊美術館 東京都中央区銀座2-7-18 銀座貿易ビル7階-E



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