なんとなく、で良い
こんばんは。
法善寺副住職の中山龍之介です。
今日は東京は一日中すごい雨ですね。気温もグッと下がって体調が不安になりますが、得意の気合と根性で風邪は引かないようにします笑
今朝テレビを見ていると、UNIQLOの限定Tシャツが発売され、それが早速ネットで転売されているというニュースを目にしました。いわゆる転売ヤーというやつですね。
転売に関しては色々と意見が分かれると思いますが、私個人としては否定的です。理由としては、お金を稼いでいることに対しての対価が見えないからです。多くの人が同じような意見なのかな、と思いますが転売ヤーは一向に減りません。
疑問に思って調べてみたのですが、転売行為自体は違法ではないそうです。もちろん買い占めることで先にお金がかかるのでリスクはありますが、やれば儲かるのでしょう。更に違法じゃないということが転売ヤーを後押ししているのでしょう。
では違法じゃなければ何をしてもいいのでしょうか。もっと言ってしまえば、法律を破っても刑罰を対価と考えてしまえば、何をしてもいいのでしょうか。
法律以前に、守るべき振る舞いやマナーというものがあります。もちろんお金は大事ですが、そこに目がくらんで人としての振る舞いが出来てないというのは本末転倒です。
おそらく転売ヤーと対峙して議論を交わしても『儲かるんだ』『違法じゃない』と言われて論破されてしまいそうですが、『駄目なものは駄目』ということがあります。そこに言葉で表せる明確な理由がなくても、人の中にある心は何が正しいのかを分かっていると思います。
その、言葉では説明できない『なんとなく』な感覚を大切にしていきたいと思った今朝の出来事でございました。
南無阿弥陀仏