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真宗所縁の場所を巡る旅 パート3

みなさん、こんにちは!

法善寺副住職の中山龍之介です。

昨年の年末に、10泊11日という時間をかけてお寺巡りの旅に行ってきました!今回は『真宗所縁の場所を巡る旅』の最後、パート3です!ここでは6つのお寺をご紹介します!

※パート1はこちら、パート2はこちら

次回は『ちょっと寄り道編』と題して、高野山と本能寺を取り上げます!

それでは、ご覧ください!!

 

●真宗所縁の場所を巡る旅 パート3

『吉崎御坊』(福井県あわら市)

~8代目蓮如上人の布教拠点~

①旧跡

②本堂

③蓮如上人記念館

【この場所について】

 吉崎御坊( よしざきごぼう) は、文明3 年(1471) 7 月下旬、比叡山延暦寺などの迫害を受けて京から逃れた本願寺第8 世法主蓮如( れんにょ) 上人が、本願寺系浄土真宗の北陸における布教拠点として、越前吉崎にある北潟湖畔の吉崎山の頂に建立された坊舎。この地で蓮如は教義を民衆にわかりやすく説き、時には御文を用いたり、「南無阿弥陀仏」の六字名号を下付したため、御坊には北陸はもとより奥羽からも多くの門徒が集った。また、御坊周辺の吉崎一帯は坊舎や門徒の宿坊などが立ち並び寺内町を形成した。

【副住職の感想】 蓮如上人は、御文( お手紙) を使って布教をされた方で、当時荒廃していた本願寺を立て直し、浄土真宗における中興の祖と言われています。親鸞聖人の足跡ではないのですが、近くを通りましたので寄ってみました。吉崎御坊のすぐ近くには記念館( 写真③) があり、様々な資料が展示されていました。

 

『山寺薬師』(新潟県上越市)

~山の中にある薬師三尊~

①山寺薬師(全景)

②お堂へと続く階段

③薬師三尊

④山道(車で直接向かう道)

【この場所について】

 上越市板倉区東山寺にある。長い階段( 写真②) を登った先にある堂内には、薬師三尊( 薬師如来・釈迦如来・阿弥陀如来 写真③) が安置され、解体修理の際に応永2 年(1395) に、親鸞聖人の妻・恵信尼の親族である三善讃阿が寄進したものだと記す銘文が発見されている。

【副住職の感想】 山寺薬師と呼ばれる通り、まさに山の中にお堂( 写真①) があり、その中に薬師三尊が祀られていました。最初、グーグルマップのナビ機能を使ったところ、山道(写真④)を勧められました。切り返すことも出来ない狭い道、雪が降り横は崖、という状況で帰りはバックで戻るしかなく、命の危険を感じました。改めて調べると、その道は階段( 写真②) を使わずに山寺薬師に直接行く方法で、階段を使う正規ルートの場合は階段の手前に駐車場があり、あんな危険な目に遭う必要はありませんでした。みなさんももし行かれる場合は、どうぞお気を付けください。

 

『専光寺』(石川県金沢市)

~親鸞聖人直筆の廟窟偈を収蔵~

①正門

②本堂

【この場所について】

 石川県金沢市本町にある真宗大谷派の寺院。大きな伽藍が目を奪うが、戦国時代には一向一揆を指導する寺院として、北陸全体に大きな勢力を誇っていた。現在も公称8 千という多くの門徒を有している。寺の創建は石川郡大糠( おおぬか) の地( 金沢市南部の大額町) であったが、後に石川郡吉藤( よしふじ 金沢市専光寺町) を本拠地とする。そして前田家が大名になると、慶長元年(1596) に2 代目利長から現在の境内地を与えられて移転している(前田家の目の届くところに置こうとしたもの)。毎年7 月に虫干しが行われて、親鸞聖人直筆の廟窟偈( びょうくつげ) や蓮如上人の「御叱りの御書( ごしょ)」等、多数の宝物が公開されている。

【副住職の感想】 私が伺った時も、法事が入っていたのかお坊さんが入れ替わり立ち替わりで、とても忙しそうにしているお寺でした。宝物を見られる時期ではありませんでしたので、また改めて行ってみたいと思います。

 

『こぶしの里』(新潟県上越市)

~親鸞聖人の妻・恵信尼所縁の場所~

①寿塔

②親鸞聖人像

③ゑしんの里記念館

【この場所について】

 大正10 年(1921) に本願寺の蔵で恵信尼様のお手紙が発見されてから、親鸞聖人の求道のお姿やその暮らしぶりが明らかになっていった。そして昭和31 年(1956)に五重七尺の石塔がこの場所で発見され、これがお手紙の中に出てくる寿塔( 写真①)であると認められたことから、恵信尼様所縁の土地と言われるようになった。

【副住職の感想】 前述の寿塔が、樹齢600 年とも言われるこぶしの古株から見つかったため、こぶしの里と呼ばれています。すぐ隣には「ゑしんの里記念館( 写真③)」があり、この中に恵信尼様のお手紙のレプリカなどが展示されていました。

 

『青蓮院将軍塚』(京都市東山区)

~国宝・青不動を収蔵~

①正門

②青不動を収蔵するお堂

③全景

【この場所について】

 平成26 年(2014) 10 月、京都東山山頂に国宝・青不動をお祀りする建物として大護摩堂「青龍殿( 写真②・③)」は建立された。また、青龍殿と併せて木造の大舞台も新築され、これにより東山山頂より、京都市内を足下に見下し、大阪近郊まで一望できるようになった。

【副住職の感想】 安養寺や青蓮院の裏にある東山の頂上にある青蓮院将軍塚。当初行く予定はありませんでしたが、国宝の青不動が祀られているということで伺いました。ここの不動以外に、高野山の赤不動・三井寺の黄不動もあり、日本三不動画と呼ばれているそうです。今回の旅で、偶然にも全ての不動様を目にすることが出来ました。

 

『嵯峨本願寺』(京都市右京区)

~本願寺派・宗祖親鸞の墓所~

①外観

②親鸞聖人像

③資料

【この場所について】

 京都市右京区にある通称嵯峨本願寺。いわゆるお東騒動の際に、当時の法主の四男である大谷光道氏が大谷派から独立し、この地に本願寺を建てた。現在は真宗東派の本山となっている。

【副住職の感想】 突然の訪問でしたが、本堂などをご案内していただきました。法善寺です、と名乗ると当寺のこともご存知で、お茶を出していただき、当寺の住職や前住職のお話をさせていただきました。

 

以上です!

山寺薬師は絶景でしたが、絶体絶命にもなりました。。。

次回は『ちょっと寄り道編』、高野山と本能寺を取り上げます!

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