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インド行ってきました③

みなさん、こんにちは!

副住職の中山龍之介です。

今回はインドの旅、最終回です!4日目の午後から書き進めます。

~4日目・午後~

ガヤーのホテルを出発し、電車の駅まで移動。ここから電車でヴァラナシまで3時間の移動です。

インドの電車は遅れることで有名ですが、ガヤー始発ということで遅れることなく無事出発できました。シートのクラスは『2A』という上から2つ目のクラス(トップは3A)、良い席ということですが、『席』ではなく寝台列車みたいなシートでした。

約3時間後、予定より10分だけの遅刻でヴァラナシ到着!(駅名はムガル・サライ)

ホテルまで1時間ほど車で揺られました。ホテルに着くと、目の前にはガンジス川の絶景が!!

絶景ですが、よく見ると手前のゴミと、奥にある街並みとのコントラストがすごい。これがインド。この『混在』がインドです。

部屋に入ると、蚊の多さにびっくり。というか部屋の前にも大量の蚊がいたため、『フーフーして蚊を振り払いながら部屋に滑り込む』という特技が身に付きました。

ホテルは街から少し離れたところにあるため、周りにレストランがなく、ホテルの最上階(と言っても3階)にある『ルーフトップレストラン』という完全に名前負けしたレストランで夜ご飯を食べることに。

これまでの疲れが蓄積していたからか、あまり食欲もなかったためベジタブルサンドウィッチを頼んだのですが、ここからが地獄の始まりでした。。。

パッと見、『衛生状況大丈夫か?』と思える厨房で作られた、非加熱料理であるサンドウィッチ。これを機に、おなかピーピー(以後OPP)が止まりませんでした。

~5日目~

OPPのためきちんと眠れず、翌日の朝を迎えました。体調的には最悪でしたが、ヴァラナシに来た目的が2つあったので、そこには行こう!と身心奮い立たせ出発。

まずは、お釈迦様が悟りを開いたのちに、初めて説法をしたと言われるサールナート寺院へ。

そしてストゥーパへ。

せっかくの機会だったのですが、いつOPPの波が来るかわからず、ずっと脂汗をかきながらの見学となりました。

帰りに運転手さんから、屋台で売っているパパイヤを勧められましたが『笑顔で』断りました。

そして次に、2つ目の目的であるマニカルニカー・ガートへ。『ガート』というのはガンジス川に沐浴できる場所のことを言うのですが、ここヴァラナシにはおよそ70ヶ所くらいのガートがあります。その中でもこのマニカルニカー・ガートは火葬場のガートとして有名です。

毎日多くのご遺体がここに運ばれてきて、火葬され、そのまま母なるガンジス川に流す、という流れが24時間休むことなく繰り返されています。

このマニカルニカー・ガートに行くには、車で近くまで行き、そこからは路地裏のような細かい道を歩いていかなければいけません。

こんな道を30分ほど歩きました。入り組んでいるためどっちに進んでいるかわからなくなりましたが、人・犬・牛・蠅・蚊・糞などの様々な障壁を乗り越え、無事に火葬場に到着。

ちなみにマニカルニカー・ガートは、ガートで唯一写真撮影が禁止されているため、ネットからの素材を貼り付けさせていただきます。

ガンジス川側からの写真ですね。少し分かりにくいですが、キャンプファイヤーのように木が組んであるところにご遺体を置き、火をつけて火葬していきます。

ヒンドゥー教では、ここで火葬されガンジス川に流されることが一番の幸せとされているそうです。私が行った時にもちょうどご遺体が運び込まれ、木組みに置かれ、火がつけられるというシーンを目撃することが出来ました。

『一番の幸せ』とされていますが、家族を失った方々は涙し、故人との別れを悲しんでおられました。ただ、そんなすぐ隣に私や他の観光客がいる。この『混在』がとても異様なシーンで、インドにおける死生観を考えさせられました。

OPPのため早めにホテルに帰り、またしてもホテルにあるレストランで食事。その時はまだOPPの原因がわかっていなかったため、懲りずにサンドウィッチを注文。これがOPPの追い打ちをかけたのは言うまでもありませんね。。。

~6日目~

インド最終日!やっと帰れる!という嬉しい気持ちでいっぱいです(笑)。

ただ早朝のガンジス川の景色には感激しました。きれいな朝日ですね。

ホテルからのタクシーでヴァラナシ空港へ移動。そこからデリーに行き、デリーから成田空港へ帰ってきました。

帰国後普通に過ごしていたのですがOPPが治らず、病院へ行ったところ断食して毒素を出し切らないといけないと言われましたので2日ほど断食して治りました。あのサンドウィッチを口にしてから1週間が経過しておりました。。。

~インドの旅まとめ~

まずは、仏跡を巡るという当初の目的を達成できて良かったです。テレビやネットなどでは見たことがあっても、実際に行かないと感じられない温度、質感、匂いがありました。それらを体感することが出来たのは、今後の人生でも糧になると思います。

楽しいことばかりではなかったので、また行きたい!とはまだ思えませんが(笑)、このタイミングでインドに行くことが出来て、本当に良かったと思います。行かせてくれた家族に感謝です!!

法善寺にお越しの際には、是非インドの話をさせていただきますので、お楽しみにしてください(笑)

南無阿弥陀仏

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