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書道10月の課題提出

10/16のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


昨日に父の一周忌が終わり、ほっとした気持ちと同時に少し疲労感も襲ってきています。これまでの人生経験上、こういう時に病気や怪我をするものですので、いつも以上に気を付けて日々を過ごしていきたいと思います。


怪我と言えば、ずっと股関節の凝りがあったのですが、整体に行って骨盤矯正をしてもらい、毎日地道にストレッチを続けていることでかなり改善されてきました。もしかしたら、ジムに行ったり、バスケ出来ているのも効いているのかもしれません。もうあのままボロボロの体とずっと付き合っていくのかと悲観的になった時期もありましたが、まだまだ体はちゃんと応えてくれました。


とはいえ、まだ万全ではありませんので、引き続きのケアをして、股関節や腰の凝りと別れを告げたいと思います。地道な努力を続けていきます。


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書道10月の課題提出 ================


さて、そんな今日ですが、書道の課題提出に行ってきました。なかなか忙しくて課題に向き合う時間をしっかり取れなかったのですが、師範養成科の時よりは課題の数自体は少ないですし、授業でもバンバン書き込んでいますので助かります。


毎月提出する課題は6種類で、一番左の大物から『創作』『臨書』『楷書』『まじり』、小さいのは『半紙まじり』、一番小さいのが『細楷』となっております。


一番大きな『創作』ですが、今月は岑参(しんしん)という、唐の時代の方の漢詩です。『西原驛路掛城頭 客散江亭雨水休 君去試看汾水上 白雲猶似漢時秋』と書いてあります。こう見ると、墨が入ってるなーと思える字があまりなく(西くらい?)、全体的にカサカサした印象です。墨継したところの字を、もう少し黒々とさせて良かったかもなと思います。


この『創作』は、師範養成科時代にはなかったサイズで、確か長さが230cmあります。もっと見せ場となる字を大々的に書いて、あとは小さく、みたいな、メリハリをつけても良いのかもしれません。正確に言えば、メリハリをつけているつもりですが、なかなか自分の頭の中にある常識からは飛び出せていません。活字頭(一文字一文字を同じ大きさで書こうとする頭。私の造語)にやられてしまっています。


次に『臨書』ですが、先月に先生からたっぷりアドバイスを頂いたおかげか、かなり進歩できたと思います。まだまだ字形を捉え切れていない文字もありますが、マシになってきました。例えば一行目下から二文字目の『暫』ですが、左下に空間を作りながら右側は末広がりになっています。次に二行目一文字の『翼』ですが、羽の中に『田』が入り込んできています。こういう字形は活字ではまず間違いなく出て来ませんので、そこらへんを少しでも臨書できてよかったです。


次に『楷書』ですが、今月は淡墨(磨った墨)で書いてみました。淡墨だと筆が広がりにくかったりと、墨汁とは全然感覚が違うのですが、そこらへんも少し楽しみながら書けたかなと思います。6つの課題のうち、唯一ストレートで昇級した課題ですので、さらに次の階級へもすっと上がって欲しいものです。ちなみに先生からは、横画で墨がなくなってくると弱いところがあるので、そういう時はゆっくりと書いた方が良いですよ、と言われました。『峰』や『去』の薄くなっている横画のところですね。また淡墨で課題を作る時には、心に留めたいと思います。


次に『まじり』ですが、こちらも淡墨で書いてみました。『杉』と『空』ではっきりと墨を入れられたのが良かったかなと思います。また、『杉』はヘンを大きくし、続く『穂』はツクリを大きくしたのは、面白い表情が出せたんじゃないでしょうか。ただ改めて見ると、『創作』と同じですが、もっと活字頭から飛び出した伸びやかで大きな字があっても良かったかなと思います。文字数が大きくて厳しいかもしれませんが、その分他の字を小さくしたり字間を狭めれば良い話ですので。


次に『半紙 まじり』ですが、こちらも淡墨ですね。淡墨でこのサイズだと、なかなかカスレを表現できないのですが、その分潤ったところはきちんと表現できたから良しとしましょう。何枚も書いた中で気に入った作品ではありますが、こうやって見るともうちょっとゆらゆらしても良かったのかもしれません。活字頭で、行はまっすぐ書くものだという刷り込みがありますので、そこから飛び出せていません。


『細楷』はどう言っていいのか分かりませんので、ノーコメントです。


今月はこんな感じでした。淡墨にチャレンジした作品がいくつかあったのですが、思ったよりも楽しみながら書くことが出来ました。先生には、もう少し淡墨に慣れると良いですね、と言われましたので、課題で使っていきながら淡墨ならではの癖や特長を体で把握していきたいと思います。


11月は、通常の課題制作に加えて書初めの提出もあります。毎月のごとく追い込まれていますが、『書道上手になったね』と言われる機会も増えてきたので俄然やる気です。引き続き頑張ります。



南無阿弥陀仏

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