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書道 11月号課題提出

11/17のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


乾燥する季節になってきました。例年ならリップクリームを手離せないところですが、『唇や肌がかさかさしちゃうのって、そもそも体内に水分が足りないんじゃないか?』ということにようやく34歳で気付き、今年は水分を多めに摂っています。これが奏功してか、今年は今のところほとんどリップクリームにはお世話にならずに済んでいます。


積極的に水分補給していると、喉が渇いた、というよりも、体が渇いている、という感覚が得られるようになった気がします。そこで水を飲むと、体に染みこんでいく気がします。まあ、あくまで、そんな気がしているというだけのお話ですが。


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書道 11月号課題提出 =================


さて、今日は書道教室でした。11月第一週に行くことが出来なかったため、今日は振り替えの回で、明日が通常回という感じです。濫觴(毎月の課題)の提出が、毎月17日まででしたので今日はその提出と、本来であれば明日提出だった書初めの提出をフライングでやってきました。文字数の関係上、今日は濫觴の振り返りをしていきたいと思います。



まずは濫觴ですが、いつも通り6種類の課題提出です。一番右の『創作』は、蘇軾の『橫看成嶺側成峰 遠近高低無一同 不識廬山真面目 只縁身在此山中』という漢詩が課題でした。相変わらず場当たり的な作品ですが、縦の連綿線を入れるチャンスがいくつかあったので助かりました。『見せ場となる文字が欲しい』と先生がいつもおっしゃっていて、自分ではトライしているつもりでも、なかなか見せ場は出てきてはくれません。まだまだ書ける字の幅が狭いという事でしょうか。


半切3枚のうち、一番右が王鐸の『臨書』です。先生曰く、創作で破綻してしまった字を古典に戻すために行なっている臨書ですが、こちらはこちらで難しすぎます。臨書には『形臨』『意臨』『背臨』というステップがあり、いわゆる『守・破・離』みたいなことだと思いますが、私はまだまだ形を追う事で精一杯です。ここは細く、ここはさっきよりも高い位置から、ここは長めに、とか、そんなことを意識して書いています。


半切の真ん中が『楷書』です。汪元量の漢詩から2句引っ張り出して書いています。個人的に難しかったポイントは、『西四百』と横画が多い字が並ぶところです。『西四百』のところは、最初は他の場所と同じくらいの字間を空けて書いていたのですが、横画で文字の天地どちらにもスペースが生まれないため(シルエットがきれいな四角に近いため)、実際同じ字間でもどうしてもスペースが狭く見えていました。そこで敢えて少し字間を広めにとることで、他の字と同じくらいに見えてくる、という寸法です。人間の目って不思議だなーという想いと、相変わらず先生のアドバイスは的確だなーという想いがこみ上げてきました。


半切の一番左が『かな交じり』です。最近はかな交じりがとても面白くて(すぐ書けるし)、ちょっとハマっています。今回の作品は潤渇を上手く表現できたかなーと思いますが、全体的に字間が空いてしまっていて間延びした印象もあります。教室に他の生徒さんの作品がお手本で飾られていましたが、それと比べると恥ずかしくなるような作品です。果たしてあの域に到達することは出来るのでしょうか。


横になった半紙は、半紙の『かな交じり』です。三好達治の詩の一部で『正午の村に木兎(みみづく)が啼いてゐる あの岡のあの森で 啼いてゐるのか』を書きました。『啼いてゐる』がキレイに二回出て来ますし、『あの岡のあの森で』は似ているフレーズが2回続きます。こういう時にはやっぱり違った感じで書きたいのですが、そういう意味では上手くいったのかもしれません。また、行間が割とバラバラに見えますが、こういう方が表情があって良いみたいです。


最後に、写経用紙に書いたのが『細楷』です。まあ相変わらずなのですが、楷書で臨書なので、地味に一番時間がかかるのがこの課題です。そして、提出した後に知ったのですが、先月の評価が良かったので、今月のも評価が良ければ上の階級に上がれます。それを知って、もう一回書き直そうと提出ボックスから一度手元に戻したのですが、今日が締め切りだという事に気が付き、誰にもバレないようにそっと提出ボックスに戻しました。


ということで、今月の課題は以上です。周りの生徒さんが上手すぎて自分がめちゃくちゃ下手に見えますが、(根拠は分かりませんが)少しは成長しているような気がした今月の課題制作でした。明日は、書初め課題について振り返っていきたいと思います。



南無阿弥陀仏

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