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声明学園でのお勉強

11/18のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


アメリカNBAでの、渡邊雄太の活躍が止まりません。今日はスリーポイントシュートを7本中5本成功させての20得点、競り合った試合で最後までコートに立ち続けているのは、チームから信頼されている何よりの証拠です。プレー自体も素晴らしいのですが、幼稚な言葉を使えば、とにかく一生懸命頑張っている姿に心動かされます。ハイライトは見ているだけで目を細めてしまいます。


そんな渡邊選手ですが、なんとなんと本契約されている選手じゃありません。ファンの間では、『早く本契約を!』とか『複数年契約を結ぶべきだ』なんて声が上がっていて、同じ日本人として本当に嬉しいです。日本人選手2人が同時期にNBAで活躍する時代が来るなんて思いもしませんでした。幸せを噛み締めながら、毎日NBAを追いかけていきます。


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昭和法要式

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さて、昨日のことですが、声明学園の授業がありました。お経の称え方やろ作法やらを学べる学校なんですが、私の祖父が昭和43年に始めた学校だそうで、開校してから今年度で55年となります。毎週木曜日の夜7時から授業があるのですが、書道と被ることが多いため、このブログでは登場頻度が低めだったかもしれません。ただ、やっぱりこの声明学園もきちんと取り上げるべきだろうと思い直し、これからは毎週上げていこうと思います。


ということで、昨日は授業でございました。授業内容は『昭和法要式』というもので、簡単に言えば、長いお経の要点をまとめたものを読んでいくやり方です。『お経を省略するとは何事だ!』という声もあったそうですが、『そうは言っても長いんですよ』という声も強く、『それなら特別にその称え方を制定しよう』となったのが昭和法要式だそうです。ちなみに、昭和31年に制定されたそうです。


浄土真宗では、無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経という3つのお経をいただいており、これを浄土三部経と言います。阿弥陀経はそんなに長くないので昭和法要式でも省略されていないのですが、他の2つはかなり長いので省略されています。


地域によっては『猫が死んでも三部経』と言われるほど、頻繁にこの3つのお経が読まれるそうです。そういう人たちからすると、短くまとめられた昭和法要式は使い勝手が良いみたいです。ただ東京の我々は、そこまで三部経を読む機会がありません。ですのこの昭和法要式もあまり読む機会がないのが実情なのですが、知ってると知らないでは雲泥の差ですので、こうやっ勉強するわけです。


年月が進めば、先月の小樽のように、東京以外のお寺さんから声をかけていただく機会が増えるかもしれません。そういった時にきちんと対応できるかどうかが、普段の稽古の成果が出るところであります。ちなみに今回の小樽では、正に昭和法要式で使われている短くなった無量寿経が、差定に採用されておりました。


声明の世界は、まだまだ知らないことだらけです。そして、知っている範囲であっても、きちんと出来るかどうかは別問題です。頭もそうですが、耳や喉も鍛えながらやっていかないといけません。日々のお勤めが稽古だと思い、昨日より少し大きな声で、昨日より少し高い声で、みたいなことを意識していきたいと思います。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。週明けは福岡へお稽古つけていただきに行きます。



南無阿弥陀仏

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