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スッタニパータを書く

12/9のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日はなんだか久しぶりに、何かにめちゃくちゃ追われることなく、視界の開けた1日だった気がします。まだ片付いていない仕事もありますし、明日は他のお寺さん分含めた年末調整の点検作業がありますのでのんびりとはしていられないのですが、目途が付いたことで一安心、というところでしょうか。


夕方頃、書道終わりに上野を歩き、ふとリーバイスに入りました。お金も時間も無いので買うつもりはなかったのですが、ウィンドウショッピングと店員さんとのおしゃべりを楽しみました。なんだかあういう時間自体が久々で、そこからの帰り道で見える景色がまた変わった気がします。忙しい時ほど家とお寺の往復で、たった1kmしか離れていない上野・アメ横を一人で歩くだけで、こんなにリフレッシュすることが出来るとは思いませんでした。ありがとうございました。


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スッタニパータを書く ==================


というわけで、今日は久々の書道教室でした。久々過ぎて、1時間目が法帖、2時間目が濫觴(毎月の課題制作)ということも分からなく、1時間目に濫觴、2時間目に法帖をやってしまいました。ルールを破り、風紀を乱してすみません。


実は筆が壊れてしまい修理に出していた影響から、最近は家でもほとんど書けていませんでした。正真正銘久々の書道でしたが、やっぱり書いている間は夢中になれるし、書道って面白いなーと思いました。絶対的な正解なんて無いのに、筆と墨と紙だけしか使えません。頭と体を使って、こんな線が書きたいな、こっちはこんな線にしたいな、黒くなりすぎたから次は明るくしようかな、なんてことを考えながら書いていると、あっという間に時間が過ぎていきます。


まあ発想自体もまだまだ甘いものですが、腕もまだまだ未熟ですので思ったようにはいきません。2時間あったら、気に入った字を一つ書けるか書けないか、作品全体で見れば気に入ったものなんて滅多に書けるものではありません。大変ですが、だからこそ楽しいんだなということを今日改めて再確認できました。


ちなみに法帖の時間は、60 x 180cmの紙を横長に置いて、そこに自分で選んだかな交じりの詩や文章を書いていく、創作をやっています。前回までは与えられた課題を臨書していましたが、今週からは創作という事で、私はスッタニパータの蛇の章、慈しみの文章をチョイスしてみました。


前回までの課題に比べると文章量が少なかったので、スペース余っちゃうんじゃないかな?と思ったのですが、想定よりも丁度良かったです。自分で勝手に選んだ文章なのでもちろんお手本なんかなく、一応少しばかりの目途を立ててから書き始めましたが、あとは野となれ山となれ、対処療法で乗り切りました。


個人的には1行目の雰囲気が結構好きで、お、いいスタートが切れたなと思いましたが、『~~ものでも』が多すぎて後半に入るにつれて疲れてしまいました。自分で選んだ文章なので文句は言えません。


先生からのご指摘は、①墨を入れて滲んだ字がもっとあった方が良い、②天(上)の余白はもう少し狭くて良い、③尻上がりに終わらせた方がキレイなので最後から2行目は長すぎる、と言ったところでしょうか。ちなみに先生も『~~ものでも』の多さにビックリしていました。


書いているときは夢中で気が付きませんでしたが、やっぱりこうやって写真で見ると墨の滲んだところが目に付きます。そんな中で『長いものでも~~短いものでも』の4行とか、最後の『すでに~~幸せであれ』という部分は墨の変化がほとんどありません。こういった中にも滲みを出していけば、もっと面白い作品になりそうです。


仕事も少し落ち着いたので、来週からはきちんと通うようにします。引き続き書道がんばります。



南無阿弥陀仏

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