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お盆最終日


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

 

緊急事態宣言が解除されてからしばらく経ちますが、バスケを再開できてきたことで新しいバッシュが欲しくなってきました。今使っているものも気に入っているのですが(何より、妻にハワイで買ってもらった思い出の靴)、1年半以上履いているためソールがずれてきたりして、バスケをし終わったら足裏の皮がずるずるに破れていることも多々ありました。

 

この年になるとバッシュくらいで能力が変わることは無いのは知っているので気に入ったデザインのシューズを履きたいです。ただ反対に、この年だからこそバッシュで少しでも能力が変わるのであればすがりたい気持ちもあります。社会人になってからバッシュを買う時は毎回この二つの気持ちを天秤にかけるのですが、ほとんど前者が勝ちます。やっぱり履きたいもの履きたいです。

 

コロナで出歩くことがめっぽう少なくなりましたので、その分のお金をバッシュに注ぎこみます。

 

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お盆最終日

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さてさて、法善寺では、本日がお盆の最終日となりました。今年は全て平日でしたし、コロナもあるし、雨は降るしで三重苦だったのですが、想定よりも多くの方々がお参りにお見えになりました。

 

逆に言えば、お盆期間に土日が被っていればその日が忙しくなり、平日は開店休業みたいな状況も珍しくなかったのですが、今年は全て平日だったせいか満遍なくお参りにいらっしゃっていた感じがします。コロナの影響で密集も出来ないご時世ですので、かえって良かったのかもしれません。

 

私は毎日11時からのお勤めをし、たまに接客室に顔を出しながらも、時間を作って声明学園の資料の整理をしていました。主に祖父がまとめた資料で、大変古いものも多いのでちゃんとファイルごとにまとめる作業をしました。

 

そもそも声明学園は、昭和43年(1968)に私の曽祖父が開校した、浄土真宗大谷派の声明作法を伝えるための学校です。今は大谷派から独立してしまってはいますが、声明作法自体は変わりないはずですので、今でも『東京大谷声明学園』として活動しています。

 

特に私の祖父が熱心だったそうで、今回資料を整理しても『こんな細かいことまで』と驚かされることが何回もありました。祖父は声明学園開校の時は40歳でしたので、脂が乗り切っていたのでしょう。資料を通しても、大変な熱量を感じます。

 

私は今までそんな資料をよそ目に他の活動に現を抜かしておりましたが(それも大事だと自負していますが)、やっぱり声明作法も大切です。これを受け伝えていくのが法善寺の役割だと思いますし、何より自分が死ぬときに声明作法について知らないことがあっては死に切れません。

 

まだ今回は資料を整理しただけですが、今後は勉強することもしていかなければいけません。何だかこのブログでは『書道しなければいけない』とか『新しいお寺の在り方を考えないといけない』とかほざいておりますが、言ってるだけでは変わりませんので行動に移していきます。いきなり全ては出来ませんので、優先順位を付けながらですが。

 

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戦後の会報誌発掘

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ちなみに今日の写真は、恐らく東京の真宗大谷派のお寺の中で熱心に声明作法を伝承していたお寺が集まって発行していた会報誌です。声明学園の資料を整理したら出てきました。

 

声明学園開校以前に発行されたもので、第一号は昭和23年という記載があります。同じ日本語のはずですが、文字が古すぎてなかなか読み進められません。横書きの場合、もちろん右から左に読み進めるオールドスタイルです。また、『発刊』が『發刊』と書かれています。『發』なんて麻雀でしか見たことのない字です。

 

昔は、このようにお寺さん同士で勉強できるような会報誌が発行されていたんですね。戦後の高度経済成長期を迎える時期という事もあって、日本全体が活気づいていたのかもしれません。お寺さんも今より熱心な方が多かったのではないでしょうか。

 

その頃の法善寺は大谷派でしたが、今からおよそ30年前に独立して東本願寺派に所属することになりました。大谷派は約1万ヶ寺あるのに比べ、東本願寺派は300ヶ寺足らずですので規模は明らかに負けています。ただこの300ヶ寺のほとんどが、法善寺と同じように大谷派から独立したお寺です。つまりは同じ志を持った仲間です。

 

数は少ないかもしれませんが、その分仲間意識は強い気がします。この数だからこそ一致団結して出来ることもあるはずです。声明作法もそうですが、『さすが東本願寺派ですね』と言われるようになれればと思っています。

 

それでは、お盆は一段落しましたので、これからはお彼岸、そして『宗教を知ろう』に向けて走っていきます。気を抜くと風邪を引くタイプですので、仕事を作って自分を追いかけて緊張感を切らさないようにしていきます。

 

がんばるぞー

 

 

南無阿弥陀仏

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