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追記:法名について

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

 

掴まり立ちを完全にマスターした息子は、次にハイハイの姿勢から私のすね毛を掴んで立つという芸当を手に入れました。

 

そしてそれだけでは飽き足らず、掴まり歩き(もどき)もするようになり、よく小島よしおのオッパッピーの姿勢になっています。段々と自由になってきました。成長を感じます。

 

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コロナ関連

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さてさて、法善寺の御門徒さんに配るマスクですが、締め切りはまだ少し先なんですが、既にお申込みいただいた方々には出来るだけ早く届けた方が良いと思い、(注文数に余裕があったため)順次発送をしておりました。そして今日、お申込みいただいた方々には全員配送し終わりました(お寺に引き取りに来られる方を除く)。マスクはまだ少し残っておりますので、ご希望の方は早めにお申し付けください。

 

支援の輪である『法善寺の輪』も、ご支援先の方から『○○さんから新たにご支援いただきました』というご連絡をいただいたりして、じわじわと広がってきているのがとても嬉しいです。法善寺の御門徒さんは良い方に恵まれております。本当にありがとうございます。

 

さて、そろそろ6月に発行する『家庭通信(法善寺の会報誌)』の執筆を始めなければいけません。今回はやっぱりコロナ関連の話題が中心になると思いますが、ステイホームの世の中ですので、読み物としても家でも楽しめるものを作れればと思います。御門徒の方は、お楽しみにしていただけると嬉しいです。

 

ただ、事前にお伝えしますが、恒例の御門徒さんへのインタビュー記事は今回はお休みさせていただきます。このようなご時世ですので、申し訳ございませんが、ご容赦ください。

 

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法名について

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先日のブログで、六波羅蜜の持戒の話から法名・戒名について書かせていただきました。すると先輩僧侶からLINEで詳しい情報を送っていただけましたので、このブログで少し共有させていただこうと思います(#会長あざます)。

 

まず浄土真宗における法名ですが、釋○○という形が通常となります。法善寺では釋○○信士とか釋○○信女という風に敬称を入れたりしますが、基本的には釋○○という形です。

 

『釋』という文字には、釈尊(お釈迦様)の弟子になられた、という意味があります。だれの法名にも釋が付くという事は、例えば古いインドに代表されるように、現世の階級社会による差別とは関係なく、誰もが仏様の弟子であるという仏教の平等思想を表しているそうです。

 

また、釋の下が2文字であるのは、中国の文化だそうです。『孫悟空』の様に、姓1文字・名2文字というのが慣習としてあるそうです。しかし、ただの慣習だからと言ってそれを無視をして3文字付けたりし始めると、『長い法名の方が利益がありそうだ』となって平等思想から離れてしまいますので、2文字という風に決められているそうです。

 

元々、法名は出家受戒したものにだけ与えられる名前だったそうですが、僧侶と在家者の境界線があいまいになった大乗仏教(=誰でも救うぞ、的な教え。ざっくりですいません)において、在家者にも法名が与えられるようになったそうです。特に浄土真宗においては、阿弥陀如来の前では誰でも平等でありますから、在家者が法名を持つことが極々自然なことなんですね。

 

そして、日本では一般的に、亡くなった方に付ける名前を『戒名』と呼びますが、これは比較的新しい表現のようで、元々は『法名』しかなかったそうです。恥ずかしながら、頂いた資料を読んで初めて知りました(#会長あざます)

 

他宗では受戒の意味を重要視した『戒名』を用い、浄土真宗では元々の『法名』を使い続けている、ということみたいです。

 

ここまででお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、本来の意味からすれば、法名は亡くなってから与えられるものではありません。仏教や浄土真宗の教えを頂いた方に授与されるものですから、むしろ存命中に与えられる方が望ましいそうです。

 

もちろん、だからと言って、様々な事情で存命中に法名を受け取れない方もいらっしゃいます。法善寺では年に2回帰敬式を行い、そこで法名を授与させていただきますが、そのタイミングに合わなかったり、今回のコロナみたいなことがあって中止になったりという事があります。ご無理のない範囲で、ご検討いただくのが良いかと思います。

 

法善寺としては、仏教・浄土真宗の教えを一人でも多くの方が頂き、法名を与えられるように教化し続けることが大切かと思います。そういった視点からも、次回の家庭通信は頑張って書いてみようと思います。

 

発行は6月中旬です。お楽しみに。

 

 

南無阿弥陀仏

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