30代をどう生きるか
- Nakayama Ryunosuke
- 2021年7月20日
- 読了時間: 3分
7/20のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
いよいよ明日から、東京オリンピックが始まります。それに合わせて、今週から首都高での交通規制や利用料金の値上げが行われました。開会式は23日ですが、それよりも先にスタートする競技がいくつかあって、初日の明日はソフトボールや女子サッカーが予定されています。
本当に色々ありましたし、これからもまだ色々ありそうな東京2020ですが、ついに開幕です。ここまで来たら開き直って楽しもうと思っている方が多いんじゃないでしょうか。私もそうで、アスリートに罪はありません。彼らの頑張りに精一杯の後押しとなるような応援を届けられればと思っています。
==================
30代をどう生きるか ==================
さてそんな今日ですが、建て替えに向けてLIXILのショールームに行ってきました。水回りの設備を中心に、内装・外装の展示を見てきました。こういったショールームに行くのは実は3回目で、タカラスタンダード、パナソニック、そして今日がLIXILでした。
キッチンの細かい違いなんか、普段は目に入らないようなところですが、こうやってショールームを渡り歩いていくとそれぞれのメーカーのこだわりなんかが見えてきます。別に贅沢しようとは思っていませんが、毎日使うところですので、心地よい空間にはしたいと思っています。トイレやお風呂など、決めることが多くて目が回りそうです。
建て替えは、父の生前から進めていた企画ですが、昨年に亡くなってしまったことにより私の手にほぼ一任される形になっています。最初はワクワクしながら進めてきましたが、父が亡くなり、そして話が具体的になるにつれて、現実的な問題(お金など)や、これまでの法善寺を変える事へのプレッシャーに直面し、正直言って最近はあまり楽しくありません。いや、楽しくなくはありませんので、正確に言えば、楽しさよりもプレッシャーが上回っている、というところでしょうか。
建て替えは、おそらく私の人生において最初で最後の大きな取り組みになります。良くも悪くも精一杯の労力を注ぎ込んでいますので、建て替えが終わったら廃人になりそうで怖いです。ただ、終わったら終わったで新しくできた法善寺を動かしていくことに労力を使うことになるはずで、まだまだ気の抜けない日が続いていきそうです。
ふと今日、そんなことを考えていて、この感じで行くと、なんだかあっという間に私の30代は過ぎ去っていくんじゃないかという気持ちになりました。亡くなった父と比べるのは良くないのかもしれませんが、父が30代だった頃は祖父も全然元気でしたので、かなり自由にしていたと思います。
私も当初は、住職を隠れ蓑に(おいおい)、副住職という立場でもう少し自由にやらせてもらうつもりだったのですが、父が亡くなったことで私が矢面に立つことになってしまいました。それに加えてこのコロナ禍で行動も制限され、自分自身の多くの時間や体を(言葉を選ばず言えば)犠牲にしてしまっています。
ただそうは言っても、50歳や60歳になってからでは、私の30代を取り返すことは出来ません。自分自身の体力的な問題もそうですが、子供たちだって今の状態を見られるのは今しかありません。50歳になってから『よし、時間も出来たし、子育て頑張るか』となっても、ほぼ成人している息子にウザがられるのは目に見えています。
これ以外にも今しか出来ないことは確実にあって、そこを全て犠牲にしたくはありません。お寺はもちろん大事ですが、自分自身の人生も大事にしながら30代・40代と歩んでいければと思っています。
ということで、これからはより一層、家族との思い出作りや、自分自身が楽しいことのためにも時間を費やしていこうと思います。それが巡り巡って、明るい雰囲気のお寺に繋がっていけば最高です。
南無阿弥陀仏
新型コロナウイルスでお困りの方へ
『法善寺の輪』はこちら
法善寺の檀家になってくださる方はこちら
コメント