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法善寺のお荘厳

5/6のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


緊急事態宣言の延長が(ほぼ)決まりました。残念ですが、今の状況を見る限り仕方のない判断なのかもしれません。なんにせよ、逆らう事もなく従うばかりでございます。


段々と暖かくなってきたこの季節、マスクをずっと着けているのも辛くなってきます。ただワクチンもまだ接種していない状況ですので頼れるのはマスクのみ、外すわけにはいきません。鼻頭に汗玉をためながら、頑張っております。



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法善寺のお荘厳

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さてそんな今日ですが、結構バタバタとしておりました。始まる前から忙しい1日になるのが分かっていたので、朝一にレッドブルを頂きました。寝る際に謎の震えに悩まされてから(#ただの中毒)、エナジードリンクを飲むのは控えていたのですが今日は飲んでしまいました。1年以上ぶりかもしれません。美味しかったです。


バタバタとしてお寺に戻ってきたのが夕方頃、少し一息つき、建て替えに向けての仕事をしていたら声明学園の時間になりました。


声明学園では今週から、夕礼が始まりました。研修科→2年生→1年生と当番が週替わりとなり、少し短めの法要を行うというものです。当番以外の生徒さんも参詣席なりで全員参加し、みんなで発声します(もちろんマスクあり、距離あり)。出仕されている当番の方々の作法を先生がチェックし、勤行後に指導が入ります。


今日が今年度初めての夕礼でしたので、まずはベテランの研修科が当番でした。みなさんベテランという事で、先生方の指導も結構細かいところにまで及び、周りで見ているだけでとても勉強になりました。最後に先生が、ここでたくさん失敗することが何よりの勉強ですよ、と仰っていましたが、本当にその通りだなと思います。ちなみに私が在籍する1年生は再来週が当番です。みんな震えていますが、勉強だと思って頑張ります。


夕礼後に授業となります。今週からは仏具・法具の授業で、プリントだけでなく本堂に飾ってある実際の仏具を取り上げながら授業が展開されました。お荘厳(しょうごん:本堂の飾り付け)は正解はもちろんあるのですが、お寺の本堂の大きさや造りによって臨機応変にならなければいけません。そのためにも、正解をきちんと知っておくのが大事になってくる、と先生は仰っていました。

お荘厳の説明をする際の会場は法善寺ですので、私が毎日過ごしている場所になります。歴代住職の飾り付けをそのまま継承しているので、出来るだけ教科書通りの荘厳になっているはずですが、それでも先生の話を聞いてみると、所々マイナーチェンジされていることに気が付きます。そしてそのマイナーチェンジにも一つ一つ理由があって、『あ、親父はそういう思惑でこうしたんだ』とか『今はたまたま正解だけど、あそこ特に考えないで仏具置いてたな』とか、新しい発見がいくつもありました。


また、先生の話の中で『法善寺の前住職が仰っていたのは・・・』とか『法善寺の前々住職である大先生に教えてもらったのは・・・』というフレーズが何度も出て来ました。言うなれば私の父と祖父のことなんですが、私自身も聞いたことが無い話ばかりでした。間接的ですが父と祖父に教えてもらっている気がして、教えを紡ぐというのは自分が生きた証を残すことにもなり、本当に素敵なことだなと改めて思いました。また、父や祖父の教えをきちんと受け継いでくださっている先生にも大変感謝です。おかげで勉強させていただけます。


守破離という言葉がありますが、まずはきちんと基本を勉強させていただき、そこから法善寺風の味付けにしていく、というのが正しい順序です。まだまだ私は勉強段階(守)ですので、そこを精一杯頑張らさせて頂きます。


声明作法は奥深くて面白いです。特に今の先生は、作法の由来なんかも話してくれるので、とても腹落ちしますし、複合的なので理解も早い気がします。知識量に驚きながらも、大変感謝でございます。


仏具・法具の授業は来週までとなり、再来週からは声明概説の授業になるそうです。段々と今年度も終わりに近づいています。知識の食べ残しが無いよう、貪っていきます。



南無阿弥陀仏

 

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