みんな提婆達多

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

先日読んだ樹木希林さんの本から、書き忘れていたことがありました。

本の中で、『我々は、互いが互いにとっての提婆達多なんです』という言葉がありました。提婆達多とは釈尊(お釈迦様)のいとこでありながら、教団を混乱に落とし込めたり、阿闍世王子を丸め込んで王舎城の悲劇を起こしたり、お経の中では悪者として出てきます。

そして、お釈迦様であっても、この現世においてはこのような人に出会ってしまうし、こういう人を反面教師に自分の身を正すなどなど、そういった教えが説かれています。

自分の周りに嫌いな人がいれば、その人は自身にとっては提婆達多になります。これは想像するのが簡単だと思いますが、樹木希林さんは、そんな自分でさえも誰かにとっては提婆達多である、とおっしゃっていました。このような視点は、普段何気なく生きていると持てないものだと思います。そしてこのような視点を持たせてくれるもの、それが仏教であり、広く言えば宗教です。

あの本を読んで、宗教の力を改めて感じることが出来ました。改めてですが、みなさんもご興味があれば読んでみてください笑

※明日は葬儀のため、朝のお勤めはお休みさせていただきます。

南無阿弥陀仏

特集記事
最新記事