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東本願寺学院 答辞公開

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


本日はお彼岸最終日でした。三連休明けの平日ということもあり、昨日から比べると少なかったですが、それでもお参りの方がいらっしゃっておりました。


今年は新型コロナの影響があり、例年に比べると80-90%ぐらいの人の数でした。もっと少ない数も覚悟しておりましたが、世間のムードが『外出禁止』となってからしばらく経っておりますので、逆に外に出たくなった方もいらっしゃったのではないでしょうか。


また、ご高齢の方の重症化率が高いというニュースもあったため、『母・父は来られないので、代わりに来ました』という方も多く、ある意味次の世代にお墓参りの習慣が繋がっていく機会になったようにも感じます。もちろん早く終息してほしいですが。。。


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答辞公開するってよ

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そういえば先日のブログで『東本願寺学院の卒業式で読む答辞もブログで公開します』とか言ってしまっていました。いや、あの時は(確か)酔っぱらっていませんでしたが、何でそんなことを書いたのでしょうか。


ただ、言ってしまったものは仕方がありませんので、載せさせていただきます(誰得?という疑問は心にしまってね)。


答辞を書く上で意識したことは、①卒業生を代表して読ませていただく、②時代の変化の波は仏教界にも来てる、この二つです。ただ、手書きでしたのであまり長くは書けず、、、拙作ではございますが、ご覧ください。


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ということで答辞公開

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答辞


 本日ここに阿弥陀如来、ならびに宗祖親鸞聖人の御尊前において、大谷光見御法主台下の御臨席を賜り、また城学院長はじめ諸先生方及び関係職員の皆様のご列席の下、令和元年度東本願寺学院卒業式を挙行していただき、卒業生を代表して厚く御礼申し上げます。


 思い返すと二年前、私はまだ一般企業に勤めていました。同学年には、私のように企業勤めしていた者、大学卒業からそのまま本山に入山した者、また、寺族に生まれた者、一般家庭に生まれた者、それぞれ様々な背景を持っています。そこから皆、東本願寺学院に御縁を頂き、今日という日を迎えることが出来ました。


 学友というのは、学びを深めるうえで、とても大切な存在です。私個人で言えば、東本願寺学院の門を叩くまでは、念仏の意味も知らず、正信偈や阿弥陀経など、読むことは出来ても、何が書いてあるかを理解していませんでした。そんな状態から、諸先生方のおかげで、仏教や浄土真宗の根本を学ぶことが出来ました。


 東本願寺学院を卒業すると今度は教えを伝える立場になりますが、まだまだ未熟な身でありますので、学びの手は止めず精進し続けていきます。


 また、昨今の時代の変化に伴い、僧侶のあり方にも変化が訪れているように感じます。しかし、仏教や浄土真宗の教えは普遍的なものです。変えていいもの、変えてはいけないもの、それを考えながら、この東本願寺学院で学んだことを基盤とし、これからもお念仏の道を歩ませていただく所存です。


 最後に、大谷光見御法主台下はじめ、城学院長、諸先生方、そして関係職員の皆様に改めて心からの御礼を申し上げ、答辞とさせていただきます。


合掌


令和二年三月二十二日

令和元年度 東本願寺学院卒業生代表

中山龍之介


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改めて読み返して

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とまぁ、こんな内容でした。読み返すと、卒業生代表とは思えないクオリティに見えてきました。なんか、すみません。


ただ特に、②時代の変化の波は仏教界にも来てる、というところは、自分の強い希望で答辞に書かせていただきました。旧態依然がはびこる世界でありますので、答辞で述べることで、そしてそれをこうやって公開することで、少しでも良い方向に向かえばいいなと、生意気ながらに願っています。


とりあえず、これで東本願寺学院には一区切りです!過去に浸らず、前を向いて頑張っていきます。エッヘン。



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