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何で兜を飾るのか?

  • 執筆者の写真: Nakayama Ryunosuke
    Nakayama Ryunosuke
  • 2022年4月17日
  • 読了時間: 3分

4/17のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日からNBAのプレイオフが始まりました。いよいよこの季節がやってきたかーとワクワクしておりますが、まだまだここからが長いので気持ちが盛り上がりすぎないように楽しんでいきます。16チームが4戦先勝での勝ち上がり方式ですので、ここからのポストシーズンが2ヶ月くらいあります故。


日本のプロ野球もそうですが、プレイオフ(クライマックスシリーズ)のプレイの質や強度、そして緊張感は、レギュラーシーズンとは比べ物になりません。『スポーツは真剣にやるから面白い』と思っている自分からすると、プレイオフの方が面白いので大好きです。今年はどこが優勝するのか全然予想がつかないのも、楽しみな要因の一つです。NBAのおかげで、ワクワクドキドキの2ヶ月を過ごしていけそうです。


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何で兜を飾るのか?

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今日から家でもお寺でも、兜が飾り始めました。お寺では玄関と床の間に飾ってありますので、お越しの際には是非ご覧くださいませ。


お雛様もそうですが、この手の『当たり前のようにやっている年間行事』は起源を知らないものが多く、恥ずかしながらこの兜もそうです。息子もそういったことを質問してくる歳になったので、自分のインプットのためにもこのブログで学んだことをご報告させていただきます。ちなみに息子には『強い男になるためだよ』と返事してしまいましたが、合っているのでしょうか。


さてさて、


調べてみると、日本で兜を飾り始めたのは鎌倉〜室町時代とのことです。武士が台頭してくるようになった時代ですが、梅雨の前に武具へ風を通して、虫干しと手入れをする風習が出てきたそうです。


また、5月5日を端午の節句と呼んでいますが、節句は季節の変わり目で邪気が寄りやすいと考えられていたみたいで、季節ごとのお飾りとお供物をして厄祓いをして、無病息災を願う風習もあったそうです。


この2つの風習が相まって、端午の節句には鎧兜を飾り、我が子が厄災から身を守れるように、という願いが込められているそうです。日本の風習を改めて勉強すると、面白いものですね。


ということで、息子には微妙に間違った返事をしてしまいましたので、もう少し大きくなってもっ言葉が理解できるようになったら説明し直しておきます。今説明しても『厄災って何?』とか言われて終わりがなさそうですので。


こういった古来の風習は、厄とか願いとか、目に見えない、実利が見えにくいものに紐づいているためか、最近では縮小傾向にあります。こう言っちゃなんですが、写真のような立派な兜を持っている家なんて、今はほとんどないんじゃないでしょうか。


ただ、だからと言って、なくしていいものではありませんし、こういう風習の違いが個性になって各国のオリジナリティなりが形作られていくわけです。画一的な世界になりつつある気もしますので、やっぱりこういう風習は大事にしていきたいものです。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。また一つ勉強させていただきました。



南無阿弥陀仏

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