立川談春の落語に触れて
6/8のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
ここ最近暑くなっているのは知っていましたが、その中でも今日は特段暑かったように感じます。気温自体は変わらないのかもしれませんが、体感は全然違うものです。
6月に入ってから法事では夏服を依用していますが、やっぱり全然違いますね。本来法衣には夏服など無い、というのが本義かもしれませんが、ここまで暑くなるとは思ってもなかったでしょうから勘弁してほしいです。夏服、ありがとうございます。
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立川談春の落語に触れて
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さて、今日は夕方から立川談春さんの芸歴40周年記念の独演会に行ってまいりました。かねてよりのファン、というわけではないのですが、千原ジュニアさんとの対談がユーチューブに載っていて、それを見て興味が出た次第です。
こんな事言うとおこがましいかもしれませんが、人前でほぼ体一つで、そして座りながら話をする、という点だけ捉えれば、勤行後の法話に通じるものがあると勝手に思っています。そういう勉強の意味合いも少し含めた、落語鑑賞でした。
そんな落語ですが、結論から言えばとても面白かったです。落語にそこまで明るくない私の感想なので当てにならないかもしれませんし、比較の対象が頭の中に無いので端的になってしまいますが、表情・仕草・声色によってどんどんと引き込まれる感覚がありました。
特に最後の噺は1時間以上にも渡る熱演で、まるで一本の映画を見たような感覚に陥りました。体一つでここまで引き込むなんて、本当にすごいなと感銘を受けました。
冒頭で触れた千原ジュニアさんとの対談で談春さんは、基礎の大切さ、そして基礎には個性が入り込む隙間が一切無い、といった旨の話をされておりました。そんな基礎をとことんにまで昇華させたのが今日の芸なのかと思うと、私の努力なんかまだまだ努力とは呼べないな、と戒められた気がします。
今日は有楽町まで足を伸ばしましたが、法善寺近くの浅草や上野広小路にも演芸場はあります。今日のがとても面白かったので、また機会を見て、聞きに行ってみようと思います。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。芸歴40年って、大変な道のりだよなぁ。
南無阿弥陀仏
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