年回忌法要のお勤め


こんにちは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


昨日のブログにもありました通り、昨夜頑張って書き進めていた記事が飛んでしまいました。昨日はそこから立ち直ることが出来なかったのですが笑、今日は元気になりましたのでリベンジで書こうと思います!

やっぱりスマホだと怖いので、パソコンで書いています笑


2日前のブログでは、年回忌法要の意味について書きました。本日は、年回忌法要は実際どういうお勤めなのか、ということを書こうと思います。


まず法善寺では、年回忌法要をされる方に、写真のような差定(さじょう)をお渡ししております。献立表みたいなもので、どのようなお勤めをするのかを最初にご覧いただけます。このブログでは、これに沿って解説してみます。


まずは、出仕・合掌は飛ばしまして、『伽陀(かだ)』のお話をします。

伽陀とは、阿弥陀様に、今から法事を始めます、という報告の意味があります(簡単に言い換えすぎかもしれませんが笑)。


伽陀にもいくつか種類がありまして、おそらく我々の宗派で一番使われるものは『先請彌陀入道場(ぜんしょうみだにゅうどうじょう) 不違弘願應時迎(ふいぐがんおうじこう) 觀音勢至塵沙衆(かんのんせいしじんじゃしゅ) 從佛乘華來入會(じゅうぶじょうけらいにゅうえ)』だと思います。法善寺ではこの伽陀は49日の法要の時に用います。

それ以外の法要では『萬行之中爲急要(まんぎょうしちゅういきゅうよう) 迅速無過浄土門(じんそくむかじょうどもん) 不但本師金口説(ふたんほんしこんくせ) 十方諸佛共傳證(じっぽうしょぶつぐでんしょう)』を使っています。というのも、その後に続く『仏説阿弥陀経』というお経と本来セットとなる伽陀が、この『萬行之中~』だからです。淘(ゆり)という独特の節回しが特徴的で、大きな声を張りますので、個人的には見せ場だと思って頑張っております笑


伽陀は前後半に分けており、その間に『表白(ひょうびゃく)』を拝読します。先日のブログにも書きましたが、表白はその法事の意味を阿弥陀様にご報告するという意味があります。


伽陀の後半も終わりますと、次は『仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』を頂きます。浄土真宗では三つのお経を頂いていますが、阿弥陀経はその一つになります。他の二つは『仏説無量寿経(むりょうじゅきょう)』と『仏説観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』ですが、阿弥陀経に比べるととても長いため、普段のこういった法要の際に読むことはありません。

ちなみに一般的に、お坊さんが読むもの全てを『お経』と総じて呼ばれがちですが、厳密に言えば違います。この年回忌法要を例に出せば、お経と呼べる部分はこの『仏説阿弥陀経』のみです。お経とはお釈迦様のお言葉を、お弟子さんたちが書き記したものですが、伽陀や後述の和讃などの他のものは、後の高僧の方々が残されたものですので、お経ではありません。


阿弥陀経を読み終え短念仏を挟んだら、次は『和讃』です。和讃は親鸞聖人が書かれたもので、日々の仕事に追われ仏教の勉強が出来ない当時の民衆の方々に向けて、仏教の教えを説くために作られたものです。この和讃も何種類もあるのですが、一番使われるのは『十方微塵世界の 念仏の衆生をみそなわし 摂取して捨てざれば 阿弥陀と名付け奉る』でしょうか。法善寺でもこの和讃を主に使いますが、49日法要では『弥陀の尊号称えつつ 信心まことにうるひとは 憶念の心つねにして 仏恩報ずるおもひあり』という和讃を読みます。

和讃も伽陀と同様に、淘(ゆり)を付けた独特の節回しですので実際の法要中には何を言っているのか分からないこともあるかと思いますが、このように書きだすと少し意味が見えて来ると思います。


和讃の次は『回向(えこう)』です。他宗では、年回忌の法要などのことを回向と言ったりしますが、それはお勤めをしてお経を読むことで功徳を積み、その功徳を故人に回し向けるからです。つまりは追善供養ということになります。

しかし浄土真宗の場合は、亡くなったと同時に仏様となられるため、追善供養の意味は持ちません。その代わり回向というのは、阿弥陀仏の他力によってなされるものと考えます。

回向にも様々な種類がありますが、一番使われるものは『 願以此功徳がんにしくどく) 平等施一切びょうどうせいっさい) 同発菩提心(どうほつぼだいしん) 往生安楽国(おうじょうあんらくこく)』です。現代語っぽく訳しますと『願わくばこの功徳を以て、(阿弥陀仏が我々衆生を)平等に一切に施し、(我々が)同じく菩提心をおこして、安楽国に往生せん』となります。阿弥陀仏の他力を我々に回し向けてください、という意味になります。


合掌を挟んで、『御文』の拝読となります。御文は本願寺第八世の蓮如上人が書かれたお手紙です。その当時の民衆に向けて分かりやすく浄土真宗の教えを説くために書かれたものです。


そして最後に『法話』となります。お経だと漢文だし分からない、和讃でも御文でも現代語じゃないから分からない、という方のための最後の砦です笑。まあ実際、私含め今日のほとんどの人たちにはお経も和讃も御文も分からないので、法話で分かりやすく仏教や浄土真宗の教えを解説していきます。

もし、住職の話も難しい!という方がいらっしゃいましたら、副住職までお声がけください。更に分かりやすくお伝えするよう尽力いたします。笑


年回忌法要の内容は、宗派によってもちろん変わりますし、同じ宗派でもお寺によって少し違うと思います。少しでも皆様のご参考になれば幸いです。


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