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補完する余白を楽しみたい

  • 執筆者の写真: Nakayama Ryunosuke
    Nakayama Ryunosuke
  • 7月24日
  • 読了時間: 3分

7/18-7/24の週ブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


実は先日、妻の祖父母のお墓参りのために北海道に行ってきました。およそ2年半ぶりの北海道はとても暑く、地球規模での温暖化を実感します。それでも日中以外は東京よりは過ごしやすく、気持ちの良い気候でしたが。


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お墓参り以外にも様々な方にお会いし、美味しいものもたくさん頂き、すっかり太ってしまいました。ただ、楽しく食べるために運動しているので、悔いはありません。また頑張って痩せるだけです。


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補完する余白を楽しみたい

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あまりたくさん映画を観るタイプではありませんが、好きな映画は何かと聞かれれば、『ショーシャンクの空に』と答えています。1994年に公開された映画だそうですが、決して古く感じず、色あせない面白さがあります。


恐らく今まで10回以上は観ていますが、先週またふと観たくなったので、Netflixで鑑賞しました。TSUTAYAに行くことすらしなくて良いなんて、なんとも便利な時代です。


10回以上も観ているので、当然ストーリーはばっちり頭に入っていますが、それでも関係ありません。むしろ、自分自身の変化によって気付くポイントや、抱く感情が変わってきたりするのを楽しんでいます。


まは最近は、写真を撮ることが増えたので、良い画(絵)が無いかなぁという目線でも観てみました。30年も前の映画なので今に比べれば粗い画素数なのは間違いありませんが、だからといって画質が悪いわけではなく、綺麗な画が多くありました。


画像が明快ではない分、自分の頭の中で補完して見るため、逆に鮮明に記憶に残ることすらあります。白黒写真を見て色彩を感じるように、とても不思議な感覚ですが、それが人間の能力なんだなと実感しました。


ちなみに、今回の『ショーシャンクの空に』で一番心に残ったのは、エンディングのシーンです。ジワタネホで、脱獄したアンディとレッドが再会するというコテコテの名シーンですが、海の綺麗さと壮大さにジーンと来ました。

(10回以上観ているようなベテランが抱くような感想ではなくて、申し訳ありません)


現代は何もかもが具体的に、明快になりすぎていて、こういった『補完する余白』みたいなものが無くなっているように感じます。


私が最近、動画ではなく写真にハマっているのは、正にそこかもしれません。写真は当然ながら静止画なので、動画よりは情報量が多くありません。ただその分、1枚の写真、時には数枚の写真から、ストーリーを自ずと補完することになります。


子どもの顔を見ながら、この時何を考えているのかなと想像したり、建物に日が当たる様子を見ながら、朝焼けなのか夕暮れなのかを想像したり。写真は、そういったストーリーを問いかけてくれます。


曖昧だからこそ、想像力が働きます。私含め現代の人は、何もかもが明快になってしまったので、その力が落ちてしまっているのかもしれません。時代の不可逆的な流れなので仕方ない部分もありますが、想像力を持って生きていきたいものです。


ブログをお読みいただきありがとうございます。ブログで書いていたら、また『ショーシャンクの空に』が観たくなってきました。



南無阿弥陀仏

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