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祖父のノートのデータ化


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


息子の布団がリビングに敷かれているので、夜にPS4が出来ない日々を過ごしておりましたが、『PS4リモートプレー』というソフトを使えば、パソコンとPS4をwifiで繋げてゲームが出来るようになるらしく、早く試してみたくてうずうずしながらブログを書いています。


そういえば私が子供の頃、『最近の子供はゲームばかりしていて外で遊ばない』とか言われていましたが、その当時の大人に『あなたたちが子供の頃、こんな面白いものなかったでしょ』と言ってやりたいです。


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祖父のノートのデータ化

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さて今日は、以前のブログにも書きましたが、祖父の遺した声明ノート(以下、静麿ノート)のデータ化を進めていました。まずは念のため各ページを写真に撮って、そして最初の方からワードに起こしていきました。


トップの画像が、静麿ノートの1ページ1ページを撮った写真の一覧ですが、写っているのが全部ではありません。さらに言えば、今回データ化しようとしているのはこの静麿ノートだけでなく、声明学園の資料もあります。そちらの方が量は多いので、なかなか大変な作業になりそうです。


まず今日取り掛かったのは基礎的なところで、『節譜』という音の長さや高低を表すときに使う記号みたいなものの説明からでした。節譜は言語ではないので、一つ一つペンツールや図形ツールを使って作らなければいけなくて、いきなり骨の折れる作業でした。最初の2-3ページをワードに起こすのに、今日一日を使ってしまいました。ちなみに静麿ノートは120ページくらいあり、声明学園の資料はもっとあります。いつになったら終わるのか。。。


ただ、とは言いながらも、あまり効率的にデータ化することは追及しないでおこうと思っています。今回の目的は、データ化することだけではなく、私自身の勉強という側面もありますので、『こなす作業』になりすぎないよう、頭を使って知識にしながらデータ化を進めていければと思います。


余談ですが、ノートの中には草書の文字も存在します。書道をやっているおかげで、全てではありませんが読める文字もあります。学んだ知識が生かされると嬉しいですね。


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『声明学園』の紹介

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そういえば、何回も名前を出しておりましたが『声明学園』の説明をきちんとしていなかった気がします。正式名称は『東京大谷声明学園』ですが、改めてこのブログでアピールしておこうと思います。(とは言っても、現在はコロナの影響で休校中です)


まず『声明』とは、お経などを読む際の発声の仕方のことで、声明学園では『このお経はこうやって読むんですよ』とか『この部分は半音下げて』とか『ここは2拍取って次1拍で』とか、そういったことを教えています。またそれ以外にも、着物の着方やら、勤行における作法なんかも教えていまして、『教義』と『儀式』が宗教の両輪と言われますが、その『儀式』を教えることに特化した学校です。生徒さんはお坊さんだけでなく、在家の方もいらっしゃいます。


この声明学園は、私の曽祖父(ひいおじいさん)である、当寺第18世住職の季丸(すえまろ)が昭和43年(1968)に、僧侶はもちろん一般の方々にも広くお経の読み方を普及させる目的で開校しました。50年以上の時が経ちましたが、学園長は法善寺の歴代住職が務め、今は私の父である住職が務めています。講師の方々は、経験豊富な浄土真宗の僧侶たちで、とても頼りになる方たちばかりです。声明学園以外でも、私自身とてもお世話になっています。


授業は毎週木曜日の午後7時から9時までです。私は小さい時、毎週木曜日は9時頃にお座敷に下りて行って、先生たちが授業後に話している部屋に入り、祖父からお菓子や果物をもらっていました。その影響で、いまだに『声明学園=甘い物食べられる』という謎の先入観が植え付けられています(#ただの余談)。


前述の通り今は休校中ですが、平時は9月入学、7月卒業というスケジュールです。2年間のプログラムですが、卒業した方の多くは『研修科』に行って更に詳しい声明作法の勉強をされています。研修科の年数に決まりはありませんので、長い人ですと20年近く通われている方もいらっしゃいます。素晴らしい知識欲と探求心です。


ちなみに入学金は8,000円、月謝も同じく8,000円です。このコロナが落ち着けば、私もこの9月から通う予定です。僧侶だけでなく、どなたでも通うことが出来ますので、ご興味のある方は是非私までご連絡ください。


実はこんなところにも影響を及ぼしているコロナの悪夢が早く終わりますように。。。



南無阿弥陀仏

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