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初春令月、気淑風和

12/31のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


大晦日、このブログを書いている時には、あと2時間で年が明けます。今日は明日からのお正月に向けての最後の準備作業でした。本堂のお荘厳を整えたり、納骨堂の名札を整理したり、お年賀の準備をしたり、カレーを作ったり(なぜか法善寺では年始のお昼ご飯はカレー)。昨日までの準備のおかげでそこまでバタバタとはしませんでしたが、やることはそれなりにありました。


父がいなくなってから三回目のお正月を迎えようとしています。お荘厳なんかでも慣れてきたことが増えましたが、細かいところを気にしだすと色々とあります。お荘厳には原則的なルールはありますが、実際にはそれぞれのお寺さんに合わせたものが良しとされています。法善寺のベストは何なんだろうかと考えながら、マイナーチェンジのトライアンドエラーを繰り返している感じです。とりあえず今のベストでお正月を迎えることができそうで、安心しております。


明日の修正会(しゅうしょうえ)、どうぞよろしくお願い致します。


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初春令月、気淑風和

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お荘厳などに加え、門前の掲示板も変更しました。


お正月らしい言葉にしたいなという想いと、漢詩を書きたいなという想いが重なり、万葉集から『初春令月、気淑風和』という言葉を選びました。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、『令和』の語源となった箇所で、もう5年目に突入した令和に今更あやかった形になります。


ちなみに意味としては、『新春の好(よ)き月、空気は美しく風はやわらかい』となるそうです。さっぱりとした気持ちで新年を迎えるにはピッタリかなと思い、こちらをチョイスしました。


ちなみに今回の作品は、お手本もなく、言葉だけを選んで書いてみました。まだまだ反省点も多いものですが、1年前ではこの作品は書けなかったはずで、少なからず成長を感じることができます。文字数が少ないし、割と太めの筆で書いたこともあり、最初から最後まで墨継ぎ無しで書いています。『初』のたっぷり感と、『風和』の抜け感の塩梅が良い感じかなと思います。その抜け感を邪魔しないように、あえて落款も離して書いています。


ただ全体的に、横画が右上りばっかりになっているのは反省点です。特に、草書で書いた『春』なんかは横画の間隔がどれもほとんど一緒で、つまらない字に見えます。こんなこと言ったら終わりがありませんが、もっと書きようがあったんじゃないか、と思います。


改めまして、本年も皆様には大変お世話になりました。『別に世話してないぞ』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このブログを読んでいただけるだけで励みになっていますし、ブログを書くことで自分自身も学べることが沢山あります。本当にありがとうございます。


明年もブログ更新は続けていくつもりですので、どうぞよろしくお願い致します。皆様におかれましても、令和5年がより実りの多い年となることを祈念しております。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。良いお年を!



南無阿弥陀仏

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