本願寺学院2年目 前期レポート公開②


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


本日はプライベートで、NBAジャパンゲームに行ってきました。16年ぶりの日本でのNBA、会場であるさいたまスーパーアリーナは満員でした!


さてさて、、笑


昨日から引き続き、本日は本願寺学院の火曜日の授業『真宗学』のレポートを公開させていただきます。


レポートのテーマは『本願名号正定業 至心信楽願為因について』でした。正信偈のワンフレーズですが、そこには浄土真宗の教えの根幹が詰まっています。


拙筆ですが、ご覧ください。

本願名号正定業 至心信楽願為因について

本科二年 中山龍之介


 浄土真宗で一番称えられる偈文は、正信念仏偈(正信偈)である。親鸞聖人が著された教行信証の行巻に登場するこの偈文は、浄土真宗の教えの根本が詰まっている。そんな中から、ここでは『本願名号正定業(ほんがんみょうごうしょうじょうごう)』と『至心信楽願為因(ししんしんぎょうがんにいん)』の二句について述べていく。


 まず正信偈は『帰命無量寿如来(きみょうむりょうじゅにょらい)』そして『南無不可思議光(なむふかしぎこう)』から始まるが、この二句はほぼ同じことを意味している。帰命と南無は共に帰依すること、現代風に言えばこの身を委ねることを意味する。無量寿如来とは命が限りない仏様、不可思議光とはどんな者をも照らす限りない光、つまりこれらはどちらも阿弥陀仏を指している。このように正信偈は『阿弥陀仏にこの身を委ねます』という二句から始まっており、それ以降は阿弥陀仏とはどのような仏様なのかを語っている。


 そんな中で登場する『本願名号正定業』と『至心信楽願為因』の二句であるが、教科書の『顕浄土真実教行信証文類』に倣って現代語訳すると『本願成就の名号は衆生が間違いなく往生するための行であり、至心信楽の願(第十八願)に誓われている信を往生の正因とする』となる。ではこの現代語を読み解いていく。


 まず本願というのは、阿弥陀仏が法蔵菩薩として修行していた時に建てられた四十八個の誓願のことである。これらの誓願が成就したことで、法蔵菩薩は阿弥陀仏になったとされる。この四十八の誓願の内、浄土真宗では特に第十八願を王本願として頂いている。この王本願とは、西方浄土への往生を心から願い十回でも念仏した者は浄土往生させる、という誓願である。この第十八願を含んだ誓願が成就したことの顕れである名号がつまり、南無阿弥陀仏である。前述の通り、南無とは帰命つまり身を委ねることであるので、阿弥陀仏に身を委ねます、というのが南無阿弥陀仏の意味である。この名号を称える事こそが、煩悩を捨てきれない凡夫が浄土に往生する根本のはたらきである。つまり、南無阿弥陀仏と称えることこそが衆生が往生するための正しい行であるとおっしゃっている。


 次に至心信楽の願とは、前述した四十八個の誓願の第十八番目の願を指している。阿弥陀仏が我々凡夫に懸けられたこの王本願を疑うことなく信じ、浄土を願い佛名を称えることにより、凡夫が往生することが今生において定まるのである。この現世において浄土往生が約束されることを正定聚という。そして、この第十八願こそが、浄土往生の正しい因であると親鸞聖人はおっしゃっているのである。


 このように、『本願~為因』の二句には、浄土真宗の教えの根源が詰まっている。正信偈を読み進めると登場する『一切善悪~分陀利華』の四句でも、阿弥陀仏の第十八願を信じて疑わないものは、百蓮華のように美しいと讃えられている。しかしその次の『弥陀佛~无過斯』の四句にて、この『信じる』ことがいかに難しいかが説かれている。この四句では、邪な心や驕り高ぶりの心を持った者には、阿弥陀仏の本願を信じ保つことが難しく、難しい中でもこれ以上難しいことはない、と言われている。また、親鸞聖人は教行信証の中で、『悲しいことに愚禿親鸞は、愛欲の広い海に沈み、名利の深い山に迷って、正定聚に入っていることを喜ばず、真実のさとりに近づくことを楽しいとも思わない』とおっしゃっている。阿弥陀仏の教えを信じ多くの民衆に説いた親鸞聖人ご自身でさえも、煩悩にまみれており、本願を疑うことなく信じることがいかに難しいかが窺い知れる箇所である。では私たちも、信じることに疑いを持つ心持ちで良いのかというと、それは違う。前述した箇所はあれで終わりではなく『恥しく、嘆かわしいことである』と締めくくられているのである。つまり阿弥陀仏を信じることを出来ない煩悩にまみれた凡夫である自分自身を戒めておられるのである。


 この一見矛盾にも感じられる親鸞聖人のお言葉こそが、私は浄土真宗らしいと感じた。現世においてさとりを得ることが出来ない私たち凡夫が、それでも救われる道を説いてくださった親鸞聖人の慈悲の心が顕れている。

いかがでしたでしょうか?ご質問やご意見ありましたら何なりと!


明日は水曜日の授業『仏教学』のレポートを公開させていただきます。是非ご覧ください。



南無阿弥陀仏

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