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法善寺の看板も隷書だった

5/27のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


休み明けで元気になりました。まだ体調は100%ではありませんが、頑張れるレベルには戻ってきました。次からは、少しでも体調が悪くなったらすぐに病院行きます。ご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんでした。


明日には100%になっていることを信じて、ブログを書いたら寝ます。

#一番元気なの91歳のばあちゃん


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法善寺の看板も隷書だった

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さてそんな今日は、午前中に書道教室に行ってきました。競書の提出も終わって、平和な(?)通常回でございました。前半は法帖、後半は6月号の競書の説明です。


法帖は現在、『曹全碑(そうぜんひ)』の臨書に取り組んでいます。曹全碑は隷書で書かれた石碑で、隷書とは楷書や行書なんかよりも古い歴史を持った字体だそうです。詳しくは先々週の書道のブログで書いておりますので、是非ご覧ください。


隷書を習ってから改めて法善寺正門の看板を見てみると、これも隷書で書かれていたことに気が付きました。

隷書の特徴である扁平な文字、均一な文字、長い横画が少し波打つ(『善』の一番下、『寺』の『土』の下など)というのが見られます。元々彫られるための字体が篆書、それが書かれるために作られたのが隷書だそうですが、ある意味狭間の文字なので彫る場合には未だによく使われているのかもしれません。


ちなみに隷書は次回が提出となります。曹全碑の頭から20文字、半紙1枚に2文字書くので10枚書いて、表紙を付けて提出です。今のところ、なぜか先生から隷書は褒められていますので、頑張って仕上げます。


そして夜は声明学園でした。先週から声明概説の授業でして、今年度習ったことを、改めて言葉にしながら復習していく感じです。初重はこの音だよね、正信偈真四句目下はこの速さだよね、みたいなことを習います。感覚でなんとなくやってしまっている部分が多いので、とても助かります。


もちろんお寺や地域によってのローカルルール、もっと言えばその人それぞれで癖があったりしますので、あくまで調声人に合わせるというのが基本なのですが、声明の基礎ルールを勉強することはとても大切です。そこをきちんと軸として持っておかないと、めちゃくちゃになってしまいます。アレンジするにしろ、基礎を知っておけ、ということですね。


声明学園は7月中旬で終わりですので、あと1ヶ月半くらいになりました。通い始める前は、正直言って『小さい頃から散々習ってきたし、今更何か勉強になるのかな?』と思っている節もありましたが、めちゃくちゃ勉強になっています。まだまだ知らないことだらけで、天狗になっていた自分の鼻にアッパーカットをくらわしたい気持ちです。


曖昧だった部分が言語化されるだけでなく、シンプルに知らない部分も教えてもらえます。法具や仏具の名前や、荘厳(本堂の飾り付け)のルール、法要の軽重による速さの変化、声明に対する心構え、毎時間が収穫ばかりです。


声明学園は、声明に触れたことが無い方はもちろんですが、私と同じように生まれながらお寺で育った人にとっても勉強になること間違いなしです。今でこそ、納棺士の学校があったり、宮大工の学校があったりして、それが目新しく取り上げられることもありますが、声明と言う特殊技能に特化した学校を昭和43年に立ち上げた祖父に、時代を超えて驚いてしまいます。我が祖父ながら、行動力がすごかったんだと思います。


卒業したら、私も教える方に回らなければいけません。引き続き声明が伝承されていくよう、精進する所存です。まだ気が早いかもしれませんが。


それでは、おやすみなさい。



南無阿弥陀仏

 

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