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苦しみながら楽しむ

9/28のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


知る人ぞ知る、ですが、明後日からNBAのジャパンゲームスが始まります。実は9月30日の回に観にいく予定でして、とても楽しみにしております。2日前の今日、両チームが来日したそうです。昨シーズン王者のウォリアーズと、八村塁選手が所属するウィザーズの2チームです。


家族で観にいくのですが、個人的にも楽しみですが、妻や子供たちがどんな反応をするのかが楽しみです。アリーナで見る本場のバスケに魅了されて、バスケにハマってくれないかしら、という細やかな下心もあったりします。何にせよ、子供にさまざまな刺激を与えられることは親冥利に尽きます。何か少しでも、心のどこかに残ってくれれば嬉しいです。


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苦しみながら楽しむ

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そんな今日ですが、昨日に続き2日連続で書道教室に行ってきました。9月は全然いけていなかったのですが、このタイミングでポポンと行くことができました。


前半は引き続き、大渓洗耳先生が書かれた漢詩の臨書です。五言絶句という、5字×4句という構成の漢詩を書いていくわけですが、大渓先生の創作の臨書ですので相当ハードルが高いです。お手本を見ながら、一応『ここはこういう流れを受けているのかな』とか、『ここはこういう空間を取りたかったのかな』とか考えますが、いざ臨書するとなったら全くうまくいきません。そもそもの筆を扱う技術が違いすぎるのですが、創作の発想自体もレベチ(レベルが違う)ということを思い知らされます。


余談ですが、そんな臨書をしているときに、筆が半分に割れてくるようになってしまいました。先生に相談したところ、根本に墨の塊ができていて、それが筆を割ってしまっているとのことでした。日本教育書道芸術院の先生方は本当に優しくて、困っている私を見兼ねて、その墨の塊を取り除くために努めてくださいました。


ぬるま湯に浸けた後、神業のような技術で見事に墨の塊を取り除いてくださり、無事に筆は元通りになりました。まだ3年も使っていない筆ですので、ダメになるのはまだ早い、と。ちなみに先生は30年以上同じ筆を使ってらっしゃるそうです。ちゃんと毎回キレイにもみ洗いしないとダメですね。


後半は濫觴(毎月の課題)を制作しました。楷書をやってからかな交じりに突入しようと思っていたのですが、結局楷書だけで時間を使い切ってしまいました。


楷書は、毎月の最初に取り組む課題と決めていまして、そのためか昇級のペースが著しい課題です。今月も上手く書ければ昇級というところですが(2か月連続上位じゃないと昇級できない)、楽々進んでいるわけではなくそれなりに苦しんでいます。


活字ではありませんので、字形は正方形ではありません。横長になる字もあれば、縦長になる字もあります。どうしても縦長にしかならない字もあったりしますが、そうではない場合は周りの字を見てどうするかを考えたりします。また、横画が並んだ時とかも、雰囲気を変えるように考えたりします。


そんなこんなで試行錯誤しながら書いていると、先生から『楽しそうに書いていますね』と言われました。自分としては苦しんでいたので、楽しくはないかも、と思ったのですが、こういう苦しみこそが書道の楽しさなんだなと思い直しました。試行錯誤しながら、これが上手くいった、あれは上手くいかなかった、と3歩進んで2歩下がりながら、時には5歩くらい下がりながら、作品づくりをすることこそが書道の醍醐味なのかもしれません。


結局は苦しみからは逃れられず、絶対的な正解もないため試行錯誤は終わらないのですが、そんな実験を繰り返すことでしか書道は上達しません。書道に限らず、何事もそうなのかもしれません。本やら何やらで得た知識だけでは意味がなくて、それを実践に組み込みながら試行錯誤を続けていく、ということがとても大事です。なので現場や最前線で動いている人の言葉はとても重いものがあります。


まだ書道を初めて3年ちょっとですが、やればやるほど奥が深く、どんどんハマっていく感覚があります。上手くいくことが増えていきた分、上手くいかないことも分かってきて、ヤキモキしながら頑張っています。ただそれでも上達している感覚があるので、とても満足度の高い習い事です。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。昨日に引き続き、書道上手くなりたい。



南無阿弥陀仏

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