偶然にもスマホ断ちして思ったこと
- Nakayama Ryunosuke

- 11 分前
- 読了時間: 4分
12/19-12/25の週ブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
今日は世間的にはクリスマス、と言ってもお寺には関係なく、法善寺には平日と同じ一日が流れています。年末ということもあり、昨日は母たちによる仏具のお磨きがあり、今日は午前中を使って本堂のすす払い(大掃除)をしました。

御荘厳を傷つけないように、と細心の注意を払い、高所の煤を叩(はた)いたりしましたので、結構疲れました。改めて、坊さんというのは肉体労働だなぁと思い知らされます。
何はともあれ大事な資本であるこの身体。今のところ好調ですので、このまま年越しを迎えたいところです。
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偶然にもスマホ断ちして思ったこと
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実は先週の金曜日にスマホが壊れてしまいまして、交換修理するまでの4日間ほど、図らずもスマホ断ちをしておりました。その数日間、スマホでやっていたような仕事はパソコンやiPadで何とか凌ぎ、無事に乗り越えられました。
余談ですが、壊れてしまった機種は昨年発売のもので、交換されたことによって今年発売の最新機種が手に入りました。アプリとかLINEの履歴もそのまま引き継げましたので、無償交換で最新機種が手に入るという、いわば棚ぼた的展開でした。
それにしても、久々にスマホを持たない数日を味わいましたが、霧が晴れて自分と向き合い意識がはっきりとします、とまでは言い切れませんが、とても良い経験になりました。いかに普段スマホに依存してしまっているかが分かり、そんな自分が少し情けなくなってしまいました。
スマホで埋めていた時間を、読書したり、子供と遊んだり、カメラを握ったりしながら過ごしたわけですが、どちらが有意義だったかは言うまでもありません。スマホなしでも意外と過ごせるじゃん、というのが正直な感想です。
そもそもですが、スマホを常時持ち歩いていないと困る、というバイアスが自分にかかっていたことに気が付きました。LINEなんかは、日中にパソコンを使ってのやり取りで十分事足りましたし(そもそも友達が少ないのか)、動画やら何やらで埋めていた時間なんかは、本でも読んでいた方がよっぽど良いです。
スマホを握ればそこに世界が広がっている、と思っていましたが、文庫本にもその世界は広がっています。むしろ本の方が余計な情報が入ってこなくなる分、より一つの世界を集中して感じることが出来ます。今更気が付いたのかよ、と言われてしまいそうですが、今回のことで身をもって体感しました。
ただそれでもやっぱり代替できなくて困ったことが3つほどありました。
1つ目は電話です。特に今は建替え中のため、電話を転送にしていることも多いです。私のスマホが使えない分、主に母のスマホが転送先になっており、迷惑をかけました。
2つ目はSuica機能です。電車に乗るときなど、スマホに入れているSuicaを改札にかざすだけで、ピッと通れていたものがスマホがないとそれが出来ません。かといってこんな短期間のために物理的なSuicaを買うのも憚られましたので、数年ぶりに切符を買いました。
3つ目は地図機能です。この期間に食事会があり、お店は事前に分かっていたのですが、当日に駅からスマホを頼りにして行くことが出来ないため、事前にパソコンで地図を開き、それを読み込んで現地に向かいました。久々に『ちゃんと着くのか?大丈夫か?』という不安を抱えながら道を歩き、案の定少し迷いましたが、何とか着くことが出来ました。
あとは、この期間には何もなかったのですが、家族が緊急で連絡を取りたいときとかには困ってしまうかもしれません。連絡は取りたいけど病院にいるから電話は出来ない、みたいなシチュエーションだってあるはずで、連絡手段がないことで家族が困ってしまいます。
ただ、これらの問題をクリアすれば、意外とスマホっていらないのかも、と思ったのも事実です。電話だけ出来るガラケーにしてしまって、LINEはパソコンで、動画やSNSはiPadで、とすれば行けてしまいそうです。結局iPadがスマホみたいになるわけですが、スマホほど簡単に持ち歩けないので使用頻度は下がるはずです。
恐らく私は、個人のLINEの返信は早い方ですし、それが正義だと思っていましたが、スマホが無かった数日間で、別に正義でもないかも、という価値観が生まれてきました。ガラケーに戻すことによる問題を解決しつつ、そっち方向にシフトするのも面白いかもしれません。
アラフォーに突入したせいか、今年は『削ぎ落とす』方に考えがシフトしている気がします。このブログを書きながら、スマホを持たない生活にワクワクしてしまっている自分がいるので、ゆくゆくはそうなっていきそうです。変化を楽しめる年齢になってきたのでしょうか。
ブログをお読みいただきありがとうございます。もちろん、ご門徒さんにはご迷惑をかけないよう努めます。
南無阿弥陀仏
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