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鯉さんが鷺に狙われている

  • 執筆者の写真: Nakayama Ryunosuke
    Nakayama Ryunosuke
  • 2 時間前
  • 読了時間: 4分

1/9-1/15の週ブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今週の月曜日から水曜日にかけて、北海道は札幌に行ってきました。お休みを取って家族旅行、ということではなく、とあるお寺さんのお年賀回りのお手伝いをさせていただきました。車でご門徒さん宅一軒一軒に伺い、お仏壇の前でお勤めをする、という内容のものでした。


法善寺ではご門徒さん宅へお年賀回りをしておりませんので、私にとっては初めての経験。写真の通り雪がバンバン降る中(ホワイトアウトにお気を付けください、というラジオニュースを初めて聞いた)、雪道の運転も大学ぶりで少々心配でしたが、何とか無事に乗り越えられました。


一言で『お寺』と言っても、宗派や地域によって慣習は全く違うものです。今回は良い経験をさせていただき、感謝でございます。


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鯉さんが鷺に狙われている

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私が北海道に行っている間に、なのか、それより前からかは分かりませんが、いま法善寺の鯉が鷺(さぎ)に狙われています。このブログを書く30分ほど前にも、寺務所のすぐ目の前に鷺がいて、池の中を覗き込んでいました。何とも憎たらしい。


まだ確証はないのですが、昨年生まれた幼魚たちの姿が見えないため、やられてしまったのかもしれません。階段下のスペースに逃げて、隠れてくれていると良いのですが、恐らく現実はそんなに甘くはないのでしょう。やりきれません。


はっきり言ってとても落ち込んでいますし、腹立たしく、悲しい気持ちになっています。毎日愛でながら見ていたのがつい数日前、今では姿が見えなくなっています。大きい鯉たちも怖がって表に出て来ないため、同じ池でも全く違う光景に見えてきます。


ただ、鷺に罪があるかというとそうも言えません(だからこそ、やるせないのですが、、、)。鷺も生きるためにやっているだけであって、うちの鯉を狙う前は不忍池などの違う池で獲物を狙っていたはずです。端的に言えば、自然の摂理なわけです。


これが、近所の悪ガキが鯉にいたずらしているのであれば、怒りの矛先もハッキリするのですが、今回の場合はどうしようもできません。鯉たちを守るためのネットを張ったりする対策はするつもりですが、鷺を倒したところでまた別の奴が来るかもしれません。ちなみに鷺は「鳥獣保護法」により、許可なく捕獲・殺傷は禁止されています。八方ふさがり。


幼魚がやられた、という目の前のことに囚われてしまうとどうしても怒りが湧いてきてしまうので、少し広い視野を持とうと努力してみます。


今回の鷺だけでなく、生きとし生けるものは何らかの命を食べて今日も生きています。私なんかで言えば、今朝は納豆と焼き芋を食べたので大豆とサツマイモの命を、お昼は鴨南蛮そばを食べたので鴨とそば粉とネギと御出汁に入っているであろう鰹の命を頂きました。


私という人は一見すると数か月前とあまり変わっていないかもしれませんが、体を構成しているもので考えれば全く別の物質に変わっています。細胞がどんどんと生まれ変わっているわけですが、その細胞は食べたものから出来ています。英語でYou are what you eat. と言われたりしますがその通り、あなたはあなたの食べたもので出来ているわけです。


命を頂き、その命が自分の血肉となっている。また、私が頂いた命だって他の命を頂いていた、という命の巡りの中に我々は生きています。そもそもあらゆる命は太陽がなければ存在できないわけで、そういう意味では宇宙を食べて、この世界を頂いて我々は生きている、と言えます。


こういう考えを仏教では『一如(いちにょ)』と言ったりします。すべては繋がっている、全は一、一は全である、という考えです。


今回の鷺だって、大きく見れば一如。鯉だってもちろん一如。その中ですったもんだしたところで、本質的ではありません。鷺は鯉であり、鯉は自分であり、自分は鷺である。そんな繋がりがあるはずです。鷺に怒りを向けるのは、自分に怒りを向けるのと同じ、世界に怒りを向けるのと同じ。意味がありません。


とかカッコつけて言いましたが、そこまで割り切れたら人生苦労しません。執着してしまう心(仏教では愛と言います)は煩悩ですが、そんな煩悩を捨てきれない私です。尚更頼むべきは弥陀の本願のみだな、と納得しつつ、むなしくやり場のない気持ちを抱えながらしばらく過ごすことになりそうです。


ブログをお読みいただきありがとうございます。ほんと、上手く逃げていてほしい。今はそれだけを願う。



南無阿弥陀仏

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