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選抜書作展を見に行きました

2/17のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


人間ドックから一夜明け、体の調子は戻ってきました。胃カメラ直後は、鼻腔が刺激されたからか、花粉症のような症状が止まらず、このまま舌下錠以前のような花粉症マックスの状態になってしまうんじゃないかと心配しましたが、杞憂に終わりました。何よりです。


少しずつ暖かい日が増えてきている印象ですが、今のところ花粉症には困らされていません。もちろんまだまだ気は抜けませんが、このまま大きなトラブルなく4月ころまで過ぎ去っていってくれればいいなと思います。引き続き、対策頑張ります。


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選抜書作展を見に行きました

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そんな今日ですが、午前中に国立新美術館まで足を運び、選抜書作展を拝見いたしました。『選抜』という名の付く通り、これまでの展覧会で上位に入られた方だけが出展できる展覧会でして、どれもこれも素晴らしい作品ばかりでした。


他の展覧会よりも大きな作品が多い印象で、紙を切り貼りしてサイズを大きくしているのが、近くで見ると分かりました。ひと手間加わっているわけで、私も現在授業でその工程が必要な法帖を勉強していますが、それだけで大変な作業です。ただその分、一枚に対する気持ちが強くなるのかもしれません。


良い作品を見ながら、『自分の作品とどう違うんだろうか』と考えるわけです。まあ何もかも違いすぎて書き切れないのですが、一つ大きく違うのは『白と黒のコントラスト』をつけられているか否か、というところかなと思いました。


先生からは『黒をもって白を置く』という言葉を頂いたことがありますが、上手な作品は空間の取り方が上手です。黒いところ(墨がたくさん乗っているところ)と白いところ(墨があまり乗ってないところ)の差が大きく、コントラストが効いた作品になっています。


逆に私の作品なんかは、何となく全体的に平均的に墨が乗ってしまっているため、コントラストが効いていません。ぱっ!と作品を見たときに、飛び込んでくるものが多いのはコントラストが効いている作品ですので、第一印象から負けているわけですね。


恐らくベテランの方々は、書きながら『ここらへんは黒くしよう』『あそこを黒くしたから、ここは白くしよう』みたいなことを考えていらっしゃると思うのですが、まだまだ私レベルには出来ない芸当です。なので、ちゃんと原稿を作って、前もって黒と白のコントラストを計算しておかなければいけません。最近原稿づくりをサボっておりましたが、やっぱりダメみたいです。


本当に書道というのはサボらせてくれません。いつの間にか上手くなってたわ!ということなどなく、やらなければ上手くなりません。そして時期によっては、やったからといって上手くなるわけでもありません。何とも難儀な道を歩んでいるなと思うときもありますが、そんな悪戦苦闘を楽しめるのも書道ならではなのかなと思ったりします。


書道を始めてもうすぐ4年です。長い目で見れば上手になっているのは間違いありませんので、引き続き長い目で付き合っていきます。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。良い作品を見ると、やっぱり刺激になりますね。



南無阿弥陀仏

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