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淡墨で遊ぶ書道

10/29のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


昨日は子供たちと一緒に寝てしまい、朝まで行ってしまいました。ここ最近バタバタとしていたので、知らず知らずのうちに疲れが溜まっていたのかもしれません。疲れが溜まるともれなく体調を崩しますので、ここらでガツッと寝られたのは良かったのかもしれません。


もうすぐ10月も終わります。今年も残すところあと2ヶ月です。来秋は法善寺での報恩講もあり、再来週には帰敬式がありますが、きっとすぐに年越しがやってくるんでしょう。引き続き悔いのないようにやっていきます。


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淡墨で遊ぶ書道

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昨日になりますが、書道に行ってきました。現在、月2回コースで通っているのですが9月は一度も行けず、そして10月に4回行くつもりだったのですが、昨日の3回目が最後になりました。残念ですが、こればっかりは仕方ありません。


早いもので書道教室では、書き初めの課題が始まっています。書き初めで提出する課題は3種類で、半切の漢字、半切のかな交じり、そして角の少字数です。


その中でも、半切の漢字の課題は『飛龍乗雲』という言葉だったのですが、奇しくも法善寺の山号である『龍飛山』の中から二文字登場しています。書き慣れているから良いなぁと思われるかもしれませんが、実は書き慣れているのは意外とマイナスに働きます。


というのも、慣れている分自分の中でその字の正解が確立されてしまっていて、そこから離れるのが困難だからです。何度書いても似たような形になってしまい、本当はこんな感じで書きたいのに、という想いを跳ね除けていきます。コンフォートゾーンから抜け出すのがいかに大変かを思い知らされます。


そんな書き初めですが一応一段落しましたので、そのまま濫觴(毎月の課題)の制作に移りました。普段は墨汁を使いますが、書き初めで使った淡墨をそのまま使ってやってみました。


淡墨の場合、にじみをいかに上手く使うか、というのが一つの見せ所になってきます。滲んでるのは良くないと捉えられがちですが、それが味なんですね。特にまだ慣れないうちは滲ませるのに抵抗があるので思い切りが足りないものです。


そんな中で書いたのが写真の2枚です。撮り忘れた3枚目があって、それが一番良く書けたのですが、この2枚でも十分に進化を感じ取っていただけるのではないでしょうか。ちなみに1枚目が左で、2枚目が右です。


この2枚を見比べると、2枚目のほうが滲みに思い切りの良さを感じられます。また、淡墨の場合水っぽいのでかすれを出すのが逆に難しかったりするのですが、2枚目は1枚目よりもそれが出せている気がします。


筆でさえ思ったとおりに操れませんが、淡墨のにじみなんてもっと操りようがありません。ベテランになればそこらへんも計算しながら書けるのでしょうが、自分はまだまだです。それでも浅瀬で水遊びを楽しむがごとく、パチャパチャとにじみを楽しめています。


この流れで、11月のお寺の掲示板も淡墨で書いてみようかなぁと思っています。お楽しみに。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。まだまだ書道は奥が深いなぁ。



南無阿弥陀仏

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