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池江選手、おめでとうございます

4/4のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


4月に入って初めての日曜日でした。暖かくなってきて、緊急事態宣言も明けたという事もあり、段々とコロナ前の法事に戻ってきた印象です。ただ、もちろん依然としてコロナが収束したわけではありませんので、まだまだ警戒は必要です。


コロナ後の法事はどうなるかな?と心配していましたが、最近の様子を見ていると『コロナ前に戻る』と言えそうです。ただこれはあくまで『法事や葬儀は無くならない』という意味でして、どちらにしろ参列される人数は減っていく気がします。元々コロナが来る前から、葬儀の簡略化は進んでいましたが、コロナが加速させた形でしょうか。


そうなると、やっぱり葬儀に頼ったお寺の運営は先が見えているなーと思います。幸い法善寺は、まだ首が回るという意味では瀬戸際ではありませんが、今のうちに動いておかないと危ないという意味では瀬戸際かもしれません。本当の瀬戸際では、もうどうしようもありませんので。



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池江選手、おめでとうございます ===========================


さて今日の午後、ネットを見ていたら、水泳の池江選手が100mバタフライで日本選手権を制し、メドレーリレーの代表権を勝ち取ったというニュースを目にしました。勝者もいれが敗者もいる勝負の世界ですので、ひいき目無しで見なければいけないと思いますが、それでも彼女のここまでの努力を想像すると涙が出て来ます。本当におめでとうございます。


白血病と公表されたのが2019年の2月、そこからおよそ2年で代表に戻ってきたのは、本当に信じられません。筆舌に尽くしがたい努力をされたんだと思います。


個人的な知り合いなどではもちろんありませんが、白血病と聞くとやっぱり父と重ねてしまいます。正確には父は白血病ではなく、その一歩手前の骨髄異形成症候群という病気でしたが、治療のステップは同じです。その辛さは、間近で父を見てきたので多少なりとも理解しているつもりです。


父は残念ながら乗り越えられなかった壁ですが、池江選手はそれを乗り越え、更にそこから日本代表になるまでの努力をされてきました。勝手に父の姿を重ねて、ここから先の人生も父の分まで羽ばたいて欲しいと願っています。


東京オリンピックに対してネガティブな意見や報道が溢れている気がしますが、私個人としては、もちろん対策はした上でですが、ここまで来たらきちんと開催して欲しいと思っています。こんなに我慢しているのに、何の見返りも無いなんて辛すぎます。平年の様な形での開催は望んでいませんし絶対に無理だと思いますが、だからこそ東京ならではの形でオリンピックを成功させてほしいと願っています。


また、以前は東京オリンピックでのボランティアをしようと思って、オリエンテーションも受けに行きましたが、お寺を離れるわけにはいきませんので辞退しました。私の場合はコロナが原因でも、麻生さんの発言が原因でも、二階さんの発言が原因でもありません。父が亡くなり、法善寺唯一の僧侶がそんな気軽にお寺を空けられない、ということです。一都民として、応援しています。


明日は午前中に浅草仏教会の税務説明会に行って、午後に妻や子供たちに会いに妻の実家に行ってくる予定です。下の子が大人しいので、息子が愛情をほぼ独り占めして幸せに暮らしているという情報が入っています。父親のことを忘れないように、三日ぶりに可愛がってあげようと思います。


それでは、おやすみなさい。



南無阿弥陀仏

 

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