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マクロとミクロ

10/11のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


昨日のブログでも触れましたが、例年であれば今日は体育の日でした。ただ今年はオリンピックの関係で7月に移っていて、名前もスポーツの日と名前が変わっていました。勘違いしている人も多かったらしく、ネットでは『今日は休日じゃありません』がトレンドになっていたみたいです。


そういう関係もあるのか分かりませんが、法善寺は例年に比べて静かな10月を過ごしています。ただ去年の今頃は、父の容態が芳しくなく、全く落ち着かない日々を過ごしていました。もっと昔のように感じられるのであれが1年前とは信じられませんが、本当に色々とあった1年でした。今週の金曜日は一周忌になります。とりあえずみんなで力合わせて頑張ってるよ、という報告が出来れば良いかなと思っています。


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マクロとミクロ =============


さて、緊急事態宣言が明けて10日以上が経過しましたが、新規感染者数は順調に減ってきています。併せて重症者数も減ってきていますので、ここらへんで(来てほしくないけど)来る第6波に向けて医療体制を整えて欲しいところですが、今までも散々言われて出来ていなかったので難しいのかもしれません。なんにせよ、一国民としては出来ることを引き続きやっていくだけです。


ちなみに東京都から本日発表された情報によると、新規感染者数は49人、重症者数は62人、死亡者数は6人とのことです。未だに重症の方は相当数いらっしゃいますし、少なくなってきているとはいえ亡くなっているからもいらっしゃいます。マクロで捉える時に数字を見るのはとても良いですが、ミクロで見るとその方々一人一人にご親族や友人がいらっしゃるわけで、6人だからよかった、とはなりません。自分の近しい身の回りでも起きうることですので。


この、マクロとミクロの視点を持つというのは、何事においても大切だなーと思います。よく『●●人はおおらかで、▲▲人は短気で・・・』みたいなことを聞いたりしますが、そのどれもが大体ミクロな意見です。自分の経験や得てきた情報によってそういうイメージを持っているわけで、間違っているわけではありませんが全員に適用できるわけでもありません。日本人でもびっくりするほど大雑把な人もいますし、アメリカ人でもびっくりするぐらい細かい人もいます。


これは、お寺においても同じことが言えるかもしれません。お寺と聞くと多くの方が清水寺や金閣寺みたいな大きなお寺を想像されて安泰なイメージを持たれていますが、実際はそんなことはありません。2040年までに4割のお寺が無くなるんじゃないかという試算もあるくらいで、法善寺のように小さなお寺は門徒さんに支えてもらって何とか頑張っているという状況です。


ただ一方で、これまでだって厳しい時代はあったはずで、法善寺であればそんな中でも400年という歴史を紡いできたわけです。今が厳しい時代であることは間違いないと思いますが、それでも次の100年、200年を見つめて歩みを進めていかなければいけません。これまでも乗り越えてきた法善寺なら、今の時代も乗り越えられるはずだと信じながら、やるべきことを一つ一つやっていこうと思います。


まずは目前に迫る父の一周忌、そして来月に迫る報恩講と建替え説明会に向けて走っていきます。頑張らないと。



南無阿弥陀仏

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