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MOOCsに度肝抜かれる

4/13のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


壊れているお寺の本堂のエアコンですが、とりあえず業者の選定は終わりました。4月中に工事が入って古いものが撤去され、新しいものが設置される予定です。最近は少し肌寒いくらいの気温が続いていて、これくらいならストーブを少し入れておくくらいで問題ありませんので、エアコンは使わないで済んでいます。不幸中の幸いです。


費用は、相見積もりを取ったおかげで最初に想定していたよりも安くなりましたが、ただそれでも高額は高額です。家庭用ではなく、業務用の据え置きのタイプですので、機材代だけじゃなくて工事費もかかります。今年度は『節約』を念頭に置いて活動していきます。



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MOOCsに度肝抜かれる ===================


ちょっと前にネットニュースを見ていたら、ホリエモンが『現代は留学する意味がない』といったタイトルの記事がありました。留学経験者としては、ちょっと興味が湧いたので読んでみました。


まあ全体的には、ホリエモンお馴染みの『超合理的』な考えが羅列されていましたが、その中に『海外大学の授業なんか、今はMOOCsで無料で受けられる』という情報が混じっていました。私は恥ずかしながらMOOCsというものを知らなかったので早速ググってみると、『Massive Open Online Courses(巨大で開かれたオンライン授業?)』という、無料で様々な大学の様々な授業を受けられるサイトを発見しました。


ハーバード大学やコロンビア大学などのアメリカの有名大学だけでなく、中国の清華大学なんかもあります。科目は様々で、専攻に相当特化したもの以外は何でもありそうな雰囲気でした。各科目のDiploma(修了証)をもらったり、授業を受けられる期間を延長するのは有料になるみたいですが、授業自体をささっと聴講したい!という方は無料で受けられます。


試しに何か受けてみようと思い、コロンビア大学がオファーしている『Indian & Tibetan River of Buddhism(インドとチベットの仏教の川?)』という授業に登録してみました。所詮無料だから文字ベースの授業だろうと思いきや、先生が話している動画が流れて、その横に話している言葉が全て文字起こしされています。もちろん文字ベースでの情報もありますし、テストも受けられます。無料でこのクオリティの授業が受けられるのかと、久々に度肝抜かれました。


ちなみに字幕の文字情報はダウンロードできます。少々面倒ですが、Google翻訳にかければ、英語が話せなくても授業の情報を得ることが出来ます。確かにこれなら、ホリエモンが『留学なんて必要ない』と言う気持ちも少しわかる気がします。


ただ、このMOOCsを受けていて、私は尚更やっぱり海外の大学に行くのは有意義だなと思いました。言葉だったら翻訳すれば良いし、授業を受けるんだったらオンラインで良い。ただそれだけでは体験しきれないものがあるはずで、人と人とのコミュニケーションや匂いや気温などなど、オフラインでしか感じられないものを得るためにも、留学には価値があると思います。大学の4年間で、その経験をさせてもらったことには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


また、オンラインが完全に社会のインフラになった今だからこそ、オフラインの価値が上がっているとも言えます。その場に行かないと感じ得ないものがある、という点においては留学もお寺も似ているのかもしれません。お寺の建て替えに息巻いていますが、そこの価値は見誤らないように設計していこうと思います。


それにしても、MOOCsを受けてみて、自分の英語力が落ちていることを痛感しました。そういう意味でも、しばらくの間受講してみようかなと思います。



南無阿弥陀仏

 

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