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諸刃の剣

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


最近、個人的に木下優樹菜さんのニュースを追いかけていました。昨日ですか、活動自粛が発表されテレビでもきちんと取り上げられるようになりましたが、それまではほとんどテレビでは取り上げられることなく、Twitterを中心としたネットで大炎上していました。テレビで取り上げられないのが不自然過ぎて、明らかに事務所による圧力やテレビ局側の忖度が見えて、それによってネット民の炎上に油を注ぐという、絵に書いたような悪循環に陥っていました。


かくいう私もTwitterでこのニュースを知り、呟いたりはしませんでしたが、事の顛末を見守っていました。


感じたことはネットの怖さです。匿名だと本当に人のリタレシーはがくんと落ちます。心無い言葉が多く、また、嘘か本当か分かりませんが、「私はあの人にこんなことされた。」といった記事も登場し、それがさらに火を付けていました。


インターネットやSNSはとても便利ですが、このように間違った使われ方をされてしまうと、マイナスの方に大きな力を発揮します。便利なものというのはえてしてそういうものです。身近なところで言えば包丁。料理を作るときに欠かせないものですが、ご存知の通り、人を刺せば命を絶つことも出来ます。車も便利ですが、間違った運転をすれば人を轢いてしまうかもしれません。


これは仏教にも言えることかもしれません。阿弥陀様は、南無阿弥陀仏と称えるものを誰でも救うと言っているのだから、現世で何をしてもいいんだと捉える人がいます。間違った方向に解釈してしまっているんですね。


あえて曖昧に言いますが、少し前に車の事故がニュースを騒がせていたとき、テレビ番組のコメンテーターが「私達人間は、普段から自分たちの力に余るようなものを扱っていることを自覚するべきだ」と仰っていました。これは本当にその通りだなーと思います。


何事も、正しく、自分の身の丈にあった使い方をしないといけないですね。今回の木下優樹菜さんのニュースから少し飛躍した気もしますが、次回の意味も込めてブログに綴りました。



南無阿弥陀仏

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