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4月のお寺の掲示板

4/1のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


ついに4月が、令和6年度が始まりました。私がお寺に戻ってきたのが平成30人のことでしたので、これにて6年が経ったということになります。色々ありましたが、まだ6年しか経っていないことに改めて驚いています。


そして住職になってから迎える4月は、早くも4回目です。そこに関してはあまり何も感じることもありませんが、令和6年度が良い1年になるよう、引き続き精進してまいります。


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4月のお寺の掲示板

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さて、4月になりましたのでお寺の掲示板を書き換えました。今月は崔惠童という方の宴城東荘という漢詩から一部抜粋し、『春色如流水』と書かせていただきました。日本語に訳すと『春の景色は、流れる水の如く早く過ぎる』という意味になります。


ちなみにこの漢詩の全文は、下記のとおりです。


一月主人笑幾回

相逢相値且銜杯

眼看春色如流水

今日残花昨日開


【日本語訳】

ひと月に主人が笑うことが何回あるだろうか

私と君が折角会ったのだから、ともかく酒を飲もう

目の前を春の景色が流れる水のように過ぎていく

今日残っている花は、昨日咲き開いたばかりなのに


4月は季節が移ろいゆく時期でもありますが、新年度を迎えたことでバタバタとし、あっという間に過ぎ去っていくひと月でもあります。


『春色如流水』は、そんな4月を言い表した言葉だなぁと思い、掲示板用に書かせて頂きました。願わくばきちんと噛み締めながら、ひと月を過ごしたいものですが。


今回の章法は、行草体の創作で書いてみました。『春色』と『如流水』の間の呼吸が少し途切れてしまった感じはありましたが、『如流水』の流れが面白かったので、そっちを優先して採用しました。墨で字を書くことで白が目立つ作品になった気がして、嬉しく感じています。


また、今回は隣に現代語訳などは置かずに、作品だけを掲示しています。どうしようか迷ったのですが、あの横に置いてある現代語訳が作品を邪魔しすぎている気がいつもしていましたので、とりあえず取っ払ってみました。


行草体だと特に、何を書いてるのか分からない方もいらっしゃると思いますが、作品が際立つことで興味を持って貰える人が増えたら何よりかなぁと思っています。それだけの力がある作品かどうかは分かりませんが。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。お寺の前を通りかかったら、チラッとでも見て頂けると嬉しいです。



南無阿弥陀仏

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