人類みな縁起

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

ここ連日、あおり運転・殴打・ガラケー撮影の事件が話題になっていますね。ドライブレコーダーの映像は何度見ても恐怖を覚えますし、今回逮捕された映像を見ても往生際が悪いと言いますか、とても腹立たしい気持ちになります。あのような人には出くわしたくないなと思うのが正直な気持ちです。

しかし、このような事件を起こした人を、仏教的に見ていくと少し違う気持ちになります。

仏教では縁起という言葉があります。よく『茶柱が立ったから縁起が良い』とか『黒猫が横切ったから縁起が悪い』とか言ったりしますが、これは本来の縁起の使い方ではありません。仏教的に縁起とは、自らに影響を与える外的要素全体を指します。

例えば、キンキンに冷えた麦茶があったとして、夏には美味しく感じられますが冬にはそこまで美味しくは感じられません。『キンキンに冷えた麦茶』という事実は変わらないのに、『夏』や『冬』と言った外的要因によって、私たちの感じ方は大きく変わってきます。そして、そういった縁起が私たちの人格を形成する、と仏教では考えます。これを『空(くう)』とか『無我(むが)』と言います。

何が言いたいのかと申しますと、今回事件を起こした人々も、様々な縁起を頂いたことによって、あのような事件を起こす人になった、ということです。仮にあなたが、あの人と全く同じ縁起(家族構成、友人、恋人、出身地、などなどなどなど)を受け取ってきていたならば、同じような事件を起こさなかった、と胸を張って言えるでしょうか?または、あなた自身が、事件を起こした人の縁起となってはいない、と断言できるでしょうか?もちろん、同じ縁起を頂いても、それをどう捉えるかはその人次第ですので、縁起が全てを決めている、という訳ではありませんが。

さて、この世界には現在、70億を超える人がいると言われています。とてつもない数にも思えますが、知人の知人、そのまた知人・・・とたった6人だけ辿れば、その70億人の誰にでも辿り着くと言われています。

例として、私とドナルド・トランプをつなげてみましょう笑。

私の最初の会社はソフトバンクの子会社でした。そこでまだ働いている同期いますので彼が1人目。その同期の上司である部長が2人目。その更に上司である社長が3人目。その次にはソフトバンクの代表である孫正義さんに辿り着き4人目。そして孫さんはドナルド・トランプが大統領に就任した直後に会いに行き、直接繋がっていますので5人目。このように、私なんかでも5人目になんと現職のアメリカ大統領に辿り着けます。6人も必要ありませんでした笑

そのような世界ですから、全くの無関係の人など存在しません。どんな人でも必ず、ご縁を頂き、ご縁を与える相互関係です。どのようなご縁にも感謝する気持ちを持ち、また自分自身が人に与えるご縁と成り得ると思えれば、一日一日を大切に生きていくのではないでしょうか。

この気持ちを持って、自分自身、恥ずかしくない生き方をしないといけないな、と思います

南無阿弥陀仏

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