居酒屋のお品書きからインプット

こんばんは。
法善寺副住職の中山龍之介です。
7月中旬から学院が夏休みに入り、そして先週には夏季大学講座(合宿)も終わり、夜に学院に行かなくて良い生活にも慣れてきました。学期中、別に辛いとは思いませんが、行かなくなるととても楽だと感じてしまいます笑
学院に通って勉強して、私はインプットしています。本を読んだ方が良い、と良く年上の人に言われましたが、本を読むことに捉われず人生においてインプットを続けることは大事だと思います。
当然のことですが、インプットする目的はアウトプットする(結果を出す)ことです。ただし、インプットしたものがそのままきれいにアウトプットされれば楽ですが、なかなかそうはいきません。
例えば、自己啓発本を読んで、それに感化され、本に書かれているようにに働こうと思っても、自分の会社の環境には合わなかったり、そもそも自分に合わなかったりして、すぐに結果に直結しないことがほとんどです。なので、インプットを疎かにしてしまいがちですが、インプットしたことは何気ないタイミングでアウトプットとして出て来ると思います。
法善寺では年回忌の法要を行う際に、参詣の方々に差定をお配りしております。差定と言うのは、法事のプログラムみたいなもので、まず導師が出仕して、次に合掌して・・・という流れが書いてあります。またそれぞれのプログラムの下に、説明するための簡単な一言も書いています。これは、仏事に慣れていない方に、法事でお坊さんは何をしているのかを少しでも理解していただければと思い始めたのですが、元々の着想は居酒屋でした。
昨年、姉の旦那さんの誕生日を祝うため、ちょっと高級な居酒屋に行ったとき、一人一人の席にお品書きが置いてありました(上記写真はイメージです)。みなさんもご経験があるかもしれませんが、そこには、食事以外にも予約者の名前や日付が書いてあり、それだけでその食事の特別感を演出していました。
この経験をする前から、門徒の方には法要で何しているのかって分かりにくいだろうな・・・、とは思っていました。ただ何をすればいいのかアイディアが出てきませんでしたが、あのお品書きを見たときに、年回忌の法要のときに同じようなものを作ったら、分かりやすいし、年回忌の法要に特別感を感じていただけるんじゃないかな、と思って始めました。
居酒屋のお品書きをインプットと言っていいのか分かりませんが笑、こういう風に発想が繋がっていくのは面白いです。全く別分野み見えても、発想を転換すればお寺に繋がるかもしれない、という想いで、これからもアンテナ張っていこうと思います!
南無阿弥陀仏