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ラーメンを食べて考える『苦』

  • 執筆者の写真: Nakayama Ryunosuke
    Nakayama Ryunosuke
  • 2019年7月3日
  • 読了時間: 2分

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

最近の本願寺学院の水曜日の授業(仏教学)は、『苦』についての話が続いております。

苦とは何なのか、何故苦は生じるのか、どうすれば苦を無くせるのか、このようなことを学ぶ授業です。どうです、楽しそうでしょう?笑

その授業でも習いますが、『苦』と言うのは不思議なもので、時と場合によって変化していきます。

例えばですが、私は今日のお昼にラーメンを食べに行きました。

少し遅めでしたのでお腹も減っていて、大盛のいわゆる次郎系と言われるラーメン屋さんに行きました(写真の通り)。運ばれてくるまでとても楽しみにしていて、自分のラーメンが目の前に到着した瞬間には嬉しく思い、そして一口目はとても美味しく感じました。

しかし食べ進めていくと、思ったより早く自分の満腹感が来てしまいました。残そうか迷うくらいでしたが、頑張って完食しました。そして最後には、本当にお腹いっぱいで、とても苦しい思いをしてしまいました。

このように、同じラーメンであっても自分の心持ちによって『美味しいもの』から『苦しいもの』に変化していきます。つまり私たちが感じる『苦』というのは相対的なものなんですね。

仏教では、『苦』を無くすには、煩悩から離れなければいけないと言われます。つまりは欲を無くすということです。しかし我々人間に、欲を無くすということはできるでしょうか。それはこの体がある限りは不可能なことだと思います。

しかし、欲を無くすことはできなくても、欲の量を正しく知ることはできると思います。先ほどのラーメンの例え話もそうですが、あんなに大盛じゃなくてよかったわけです。その半分くらいで実際は満足できたわけですから。

少欲知足、少ない欲で足ることを知る、という意味ですが、我々凡夫ができるのはこれくらいです。今日の私には、これすら出来なかったわけですが。。。

結論としましては、あの時店員さんに『麺少なめで』と言えばよかったと後悔したお話でした。笑

南無阿弥陀仏

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