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2月最初の書道教室

2/3のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日は節分でした。とは言っても別に何もイベント的なことはしていなくて、節分っぽいことと言えばコンビニの恵方巻を頬張ったくらいです。それも、歩きながら食べたので、感覚的には美味しい太巻きです。コンビニに売っているサラダ巻きの恵方巻はとても美味しいので、名前を変えてレギュラーメニュー化して欲しいです。


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2月最初の書道教室 ================


さて、そんな急ぎ足で向かったのは書道教室です。2月に入ってからは初めての書道教室で、(最近知りましたが)月の最初の2回は法帖+濫觴(毎月の課題制作)という2時間、後半の2回は濫觴だけで2時間、という時間割です。ということで今日はまず最初の1時間は法帖に取り掛かり、後の1時間で濫觴に取り掛かりました。


今取り掛かっている法帖は、張玄墓誌銘の臨書です。北魏という時代のものですが、作者とかは分かっていません。土の中に埋められていたそうで、昔のモノにしては保存状態が良いのも特徴だそうです。書体としては楷書なんでしょうが、ところどころ行書っぽいところも見受けられます。なので、柔らかい楷書というところでしょうか。そういう意味では、少し雁塔聖教序に通じるところがあるのかもしれません。


全部で367文字だそうで、研究科の場合は全臨(全文字を臨書すること)で提出しなければいけませんので、そこそこの作業量です。しかも授業自体は4回なので計4時間しかとられていません。今日が2時間目でしたが、『家でやってきてくださいね』という隠されたメッセージに気が付きました。ちなみに、師範養成科の卒業制作だった蘭亭序の全臨は324文字、あれで5~6時間かかりましたので、今回はそれ以上の時間がかかりそうです。恐ろしいです。


そんな現実から目を逸らしつつ、2時間目の濫觴に取り掛かりました。2月の提出日は2週間後ということで、まだ割と時間があります。1時間に一つずつの課題に取り掛かっていまして、創作→楷書→かな交じりとやってきましたので、今日は臨書に取り掛かりました。濫觴の臨書は、毎月王鐸という書家の作品を臨書しています。


『偶漫語之此弟實和一豸繡公也計先生』と書いてあります。初めて書いたのですが、先生からアドバイスを頂きながら3枚書きました。左から1枚目、一番右が3枚目です。


相棒のiPad Airにお手本を取り込んでいたので、それを横に置きながら書き始めました。ただ、まだ書き慣れていない中であの画面サイズだとなかなか厳しくて、1文字1文字を拡大しながらまずは書いてみました。


んー、こんな感じかな?ととりあえず書きあげてはみましたが、お手本と改めて比べてみると全然違います。何が違うんだろうかと色々と観察していくわけですが、先生から『iPadだと1文字を細かく見るには適しているけど、全体を見ないとダメですよ』とアドバイスを頂きました。


要は、書道の場合は活字では無く人の手で書かれたものですので、大きい文字や小さい文字というのが存在します。特に今月の課題はそこらへんが顕著で、分かりやすいところで言えば『語』『之』が大きくて『此』が小さいんですね。1文字1文字に拡大していては気が付かないところでしたので、アドバイスいただいたところと、各文字で自分なりに修正すべきところを注意して書いたのが2枚目(真ん中)です。


1枚目よりはダイナミックになった感じがします。『偶』の横潰れ感、『漫』の縦長感、『語』と『之』の存在感、『此』の控えめ感、『公』のアンバランス感(これはこれが正解なんです)、『也』の横潰れ感、『先』の右流れ感(これもこれで正解)、そして『生』の逆三角形感、どれも1枚目より上手く臨書できていたんじゃないでしょうか。


ただまだ全体的な悪い意味でのアンバランス感が否めませんので、最後に書いたのが3枚目(右)です。また、それまでは練習用紙に書いていましたので、清書用紙を使って書きました。結果、それまでよりも墨のノリも良く、この中では1番良い出来になりました。1枚目より2枚目、2枚目より3枚目、と無事に進歩することが出来ました。


ただ課題は落款(名前)で、もっと色んなパターンで落款が書けるようになると良いですね、と言われました。草書やら行書やら、その中でも様々な字体があるわけですが、10パターンくらいあると作風に合わせて使い分けられますよ、とのことです。確かにいつも同じような落款を使っていますので、ここは少し深堀してみるのは面白いですね。


ちなみに、こうやって3枚の作品を並べて写真を撮るのは、先生からのご意見でした。いつもなら最後の1枚だけを載せるところですが、『折角なら上手くなっていった過程を見せれば面白いんじゃない?』とのことです。書道教室の方々にも、こうやってブログを書いていることもバレていますので、写真撮影のために作品を並べるのも積極的に協力してくださいました。


臨書は、正解があるだけに書き始める前はいつも緊張します。ただ、書いていく内に、正解があるだけにちゃんと近付いているのが分かるので楽しくなってきます。今日も正にそんな感覚でした。


提出までは残り2週間です。明確に終わったのは楷書だけで、あとの5つの課題はまだ保留中です。臨書ももうひと踏ん張りしたいところですので、頑張って書いていきます。


ブログをお読みいただきありがとうございました。引き続きお気を付けてお過ごしくださいませ。



南無阿弥陀仏

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