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自分流の『声明の会』

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

 

昨日のブログで書いた通り、本日から住職(父)が入院となりました。新型コロナウイルスの影響で面会に行くことも出来ないので、次に会うのは退院後という事になります。

 

孤独な入院生活になってしまいますが、幸い今はスマートフォンがあるので、YouTubeを見たりテレビ電話することが出来ます。今更父とテレビ電話するかは分かりませんが、念のため先日の父の誕生日(6/13)にはマイク付きイヤホンをプレゼントしました。珍しく『ナイスです』とお褒めの言葉を頂きました。これで頑張ってくれるはずです。

 

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自分流の『声明の会』

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最近、門徒さんの方から『ブログ読んでますよ』と言っていただける機会が増えました。とても嬉しいのと同時に、『ただの日記で終わらせずに、ちゃんとしたことを書かないと』と身の引き締まる思いになります。本当にありがとうございます。

 

ということで、(いつも通り)ちゃんとしたことを書いていこうと思います。

 

昨日の『声明の会』は、私が東本願寺学院を卒業してからは初めての開催でした。また、これまでは住職が取り仕切っていたので、私も聞く側で参加をしていたのですが、住職がこういう状況ですのでしばらくは私が取り仕切る側となります。

 

ということで、しばらくは私の『自己流』でやっていきますので、よろしくお願いします。

 

とは言いながらも、声明の会では、正信偈読んで、同朋奉讃読んで、阿弥陀経読んで、と結構やることは決まっています。そして最近は、それに付け加えて正信偈の解説をシリーズ化して行っています。

 

正信偈は、基本的には4句ずつに意味が分かれていますので、その4句を一回一回取り上げていく形です。最初は『帰命無量寿如来 南無不可思議光 法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所』の4句から始まり、次の声明の会では『覩見諸仏浄土因 国土人天之善悪 建立無上殊勝願 超発希有大弘誓』の4句、という具合です。

 

そして昨日の声明の会では『如来所以興出世 唯説弥陀本願海 如来所以興出世 唯説弥陀本願海』の部分でした。いわゆる『出世本懐』が説かれている箇所で、お釈迦様がこの世にお出ましになったのは、阿弥陀様の教えをお説きになるためですよ、ということが書かれています。

 

この解説は、基本的には、二階堂隆明さんという方が書かれた『正信念仏偈 法話』という本に沿って進めていくのですが、細かいところや曖昧なところは私自身が話をして解説をしました。東本願寺学院で培ったものを生かして、出来るだけ分かりやすく、出来るだけ興味を持っていただけるように、出来るだけ楽しく、と心がけてお話しました。

 

上手くいったなと思うところと、そうではないところがありましたが、普段の年忌法要後の法話とは違い、より多くの時間を使ってより深いところまでお話することが出来ました。こういう機会は今まであまりなかったので正直最初は少し緊張しましたが、段々とノッてきて最後は楽しく終えることが出来ました。無事に伝わっていればより良いのですが。

 

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離脱するワケ

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私は、仏教や浄土真宗に限らず、人が話から離脱してしまう一番の理由は『単語』なんじゃないかなと思っています。

 

特に仏教では、『信心』とか『名号』とか『正定聚』とか、一般の方が日常生活では使わないような単語がたくさん出てきますので、そこで話から離脱してしまいます。私もかつてはそうでしたので。(今でもたまに)

 

ただ、単語の意味が分かってくると、実は説いてあることはあまり難しくないことに気が付きます。それこそ、浄土三部経や正信偈に書かれていることも、現代語訳の本を読めば普通に理解できると思います。でも単語を覚えるのは簡単ではありません。それこそ私は今の状況は、週5回の東本願寺学院に2年通っての結果です。幸いにも私はそれでも通うことが出来ましたが、普段お勤めされている方にはとても高いハードルです。

 

ですので、あんまり難しい単語を使うのは優しくないなと思い、出来るだけ簡単な単語を使うように心がけています。もし難しい単語が避けられない場合は、それもきちんと解説したうえで進めるようにしているつもりです。

 

難しいことを難しいまま伝えるのは意外と簡単なので、難しいことを分かりやすく伝えることを意識して、これからも『声明の会』は開催していこうと思います。仏教って面白いな、とか、浄土真宗って有難い教えだな、とか思っていただけると嬉しいです。

 

次回は7月19日(日)の15時からです。皆様のご参加、お待ちしております(無事に告知で着地)

 

 

南無阿弥陀仏

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