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人の繋がりを作る寺

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


このブログは基本的には毎日更新していまして、大体1500~2000文字くらいのボリュームです。我ながら良く続けているなーと思いますが、私用で明日はお休みをさせて頂きます。予めご容赦くださいませ。

 

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人の繋がりを作る寺

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さて、昨日のブログで触れたニュースや、最近私の身の回りに起こることなんかから、お寺がもっと人と人との繋がりを作り出す場所にならないかなーと考え始めました。


少し昔は、お寺と言えば人が集まる場所だったみたいで、コミュニティとして機能していたそうです。ただ現在は、お寺以外のエンタメが発達し、またデジタル時代の到来なんかもあり、『何かあったらお寺に行く』という以外の選択肢をみんな持っています。


ただ、じゃあその選択肢の中から選ばれるような努力をしないといけないのか、となってしまいそうですが、それも少し違うと思います。スポーツ業界にいたので分かりますが、娯楽の世界は群雄割拠です。バスケに限ってかもしれませんが、チーム経営が成功するのは東京や大阪などの大都会ではありません。他の娯楽が少ない、地方や小都市が成功しています。法善寺は曲がりなりにも東京にありますので、このレッドオーシャンに挑んでいくには何もかもが足りません。


ただ法善寺にも強みがあります。それは『檀家がいる』ということです。檀家制度は終わったという声もありますし、長い目で見ればそうかもしれませんが、まだまだやるべきことは残っていると思っています。


ちなみに、数字を出すといやらしいので控えますが、私がお寺に入って2年半、『お檀家さんと地域の人を大事にする』と思いながら歩んできたおかげで、以前よりも多くの方がお寺にいらっしゃるようになりました。この経験からも、檀家制度をまだ諦めていない自分がいます。少し厳しい言い方をすれば、目の前に既に繋がりがある人がいるのに、そこを放っておいて他の人との繋がりを無理に作ろうとするのはナンセンスだなーと思っています。誰を大事にすべきなのか、この優先順位がとても大切なはずです。

 

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強みを生かす

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この強みを生かすために、5月から『法善寺の輪』という試みを始めました。コロナで困っているお店や個人を応援するというコンセプトでしたが、これはコロナが終わっても続けていければと思っています。


↓↓法善寺の輪↓↓


檀家さんが、法善寺をプラットフォームとして他の檀家さんと知り合い、そこで繋がりが生まれれば素敵だなーと思います。私の努力不足で今はまだまだ小さい輪ですが、やめずに続けて少しずつ大きな輪にしようと思います。新しい支援先を募集しています、と書くのは簡単ですが、なかなか応募は頂けるものでもありませんので、一人一人機会があればお話をしてご協力をお願いしていきます。


ちなみに支援先にはお花屋さんがありますが、7~8月のお盆時期にはご利用される方が多くいらっしゃいました。知らないお花屋さんに頼むよりも、同じお寺の檀家であるお花屋さんに頼む方が、安心するんだと思います。本当にうれしい話です。


また、法善寺は近々建て替えをしますが、ハード面でも人と人の繋がりが作れるようなスペースづくりをしたいと思っています。ハードとソフトの両輪で、法善寺がコミュニティとして機能する未来を夢見ています。


ただ、その両輪もあるだけでは意味が無いので、回していかなければいけません。私達お寺のものと、お檀家さんと、地域の人、みんなで回していけるようなお寺になれれば素敵ですね。頑張ります。

 

 

南無阿弥陀仏

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