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書道で悪戦苦闘

8/26のブログです。


こんにちは。

法善寺住職の中山龍之介です。


ワクチン打って3日が経ちました。すっかり副作用も無くなりましたが、少し頭痛がするような気もします。この暑さから来る水分不足かもしれませんし、もはや何が原因かは分かりません。とりあえず元気にしています。しっかり寝たので肩凝りも無くなりました。


最近は気温も30℃前半でしたが、今日は久々に35℃超えの酷暑日となりました。たった数度ですが、やっぱりとても暑く感じます。9月に入ったら30℃を下回る日も多くなりそうなので、8月の最後のあがきとして受け止めるしかないですね。夏ももうすぐ終わります。甲子園も、今日でベスト4まで出揃います。


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書道で悪戦苦闘 =============


さて、そんな今日ですが、暑い中をかき分けて書道教室に行ってきました。本当は火曜日も行く予定だったのですが、コロナの副反応があったのでお休みさせていただきました。なのでぴったり1週間ぶりの書道教室です。今日は法帖(古典のお勉強)は無しで、2時間丸々『濫觴(毎月の課題)』の書き込みでした。


2時間のうち、ほとんどの時間を『条幅 楷書』に費やしました。現在私が所属する研究科は師範養成科の時と筆が変わります。また、書いている姿勢を改めて矯正しようと思いながら書いているので、はっきり言ってなかなか上手くいきません。字だけ見れば師範養成科時代よりも下手になっているんじゃないかと思うくらいですが、ジャンプする前の屈伸運動だと思って我慢して頑張っています。ここを乗り越えれば、もっと上手くなっている自分がいるはずです。


スランプかな?と思いましたが、石川遼のお父さんがスランプに陥っていた息子に対して『スランプじゃない、下手なだけだ』と言っているのを思い出しました。比べるのも失礼ですが、当然私は下手なだけです。


ちなみに楷書の課題は、『霜満軍営秋気清 数行過雁月三更』という上杉謙信の漢詩です。本当はこの後に『越山併得能州景 遮莫家郷憶遠征』と続くのですが、前半の14文字を課題としています。


この漢詩を日本語に訳すと、『霜はわが陣営に満ち満ちて、秋の気は清く澄みわたり、いかにもすがすがしい。空を仰ぐと、幾列かの雁が鳴き渡っており、夜半の月は皎々と冴えわたっている。さて今夜は、越後、越中の山々にさらに能登も併せて、まことに雄大な景色が眺められることだ。故郷の家族たちが遠征のわが身を案じていようが、それはそれでかまわない』となるようです。上杉謙信は文才もあったんですね。


今日は字がどうこうというよりも、ずっと『左ばらい』と戦っていた気がします。書いている内に墨がなくなってくると、段々と筆が固くなってきます。きちんと一画一画で筆先を立たせないといけないのですが、それが上手くできていないために曲がった筆のお尻で擦るように書いてしまうことが多々ありました。そのまま左ばらいを書くと、どうしたってきれいな形になりません。そこを直そうと何回も何回も書いている内に2時間経った、という感じでした。


ただ、先生にも相談しながら、最後の方には何とか形になってきました。本当にありがたいです。原因としては、筆を立てていないのはもちろんですが、筆に墨が残ってないのに、速く書いてしまっていたことです。墨が残っていないなら残っていないなりに書かないといけないのですが、そこらへんの塩梅がまだまだ出来ておりません。こうやって文字に起こすと簡単そうですが、実践するのは本当に難しいです。引き続き精進します。


それでは、今日の夜と明日は家庭通信の作業に時間を費やします。頑張って入稿まで終わらせます。



南無阿弥陀仏

 

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