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宗教法人実務研修会2日目

11/9のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日も今日とて、宗教法人実務研修会に行ってきました。Googleマップで見てみると、会場である一橋大学のすぐ近くには、一橋徳川家屋敷跡なるものがありましたので、少しだけ寄り道をして行ってきました。屋敷はなく、今ではすっかりとビル群に囲まれてしまっていますが、ここから徳川家最後の将軍である慶喜が出てきたのかと思うと少し感慨深いものがあります。


以前京都に行った時に、日本史に出てくる場面が多数登場してきて『これだけ周りに旧跡が溢れてたら、京都の人は日本史有利じゃん』と思った記憶がありますが、東京にも探せばあるものですね。ちょっとした寄り道でしたが、とても有意義な時間となりました。


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宗教法人実務研修会2日目

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さて、宗教法人実務研修会の2日目ですが、今日は主に税務や会計についてのお話でございました。曲がりなりにも浅草仏教会の税務委員を務めさせていただいておりますので、知っていることも多かったですが、再確認する良い機会にはなりました。また、話し手が変わるとニュアンスも変わるもので、税務に関する知識がまた深まった気がします。


宗教法人とは言え、社会の変化にはきちんと対応していかなくてはいけません。ガバナンスという言葉が登場してきて久しい昨今ですが、宗教法人にも間違いなくその波は来ています。家族経営だから、昔からこうだから、という言い訳は通用しなくなっていきますので、気を引き締めなくてはいけません。


法善寺としましては、そういった時代の流れはもちろんですが、直近で建替えを予定しており、そこでも必要な順序を踏まなくてはいけません。はっきり言って宗教法人は税制的には優遇されておりますので、その分そういった審査はきちんとしなければいけません。改めて今回いただいた資料とお寺の規則と照らし合わせながら、準備を進めて参ります。


それにしても、宗教法人の運営管理について学んでいくと、本当に大変だなぁと思います。我々ですら思うのですから、ご高齢で、独り身で、という方が一人で切り盛りされているお寺なんかは余計にそう思うんじゃないでしょうか。昨日のブログでも書きましたが、聖と俗で言えば俗の部分を今回学んだわけですが、将来的にはこの俗部分は外の会社に丸投げ、もしくは自動化、みたいになるんじゃないかなと思います。


一説によれば、2040年には4割の寺院がなくなると言われています。大きいお寺ばかりが目立ちますが、実際には小さいお寺がほとんどの数を占める業界で、一人で切り盛りされているお寺も本当に多いです。そういったお寺さんでも檀信徒さんを抱えているわけで、『立ち行きいかなくなったので閉めます。今までありがとうございました』みたいな単純な話ではありません。そういった隙間に民間企業が入り込むのは少し抵抗感もありますが、檀信徒さんの安心には代え難いのかもしれません。


20年後、この業界はどうなっているのでしょうか。また、この世界だってどうなっているのでしょうか。不安なことだらけですし、未来は不確定なことばかりですが、それでも日々を生きていかなくてはいけません。人のことばかり言っていられなくて、明日は我が身です。子供たちや、その下の代、もっともっと下の代まで、法善寺が続いていけるように、最善の策を考えて動いていかなくてはいけません。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。話自体もですが、話聞きながら考え事する時間も有意義でした。



南無阿弥陀仏

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