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現代人が抱える息苦しさとは

  • 2 時間前
  • 読了時間: 5分

3/20-3/26の週ブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


御彼岸が明けまして、今日からまた声明学園が再開しました。久しぶりに大人数集まって声を出すことが出来ましたが、やっぱり気持ちの良いものです。


ただまあ、一人だと自分だけが心地よい範囲で声を出していれば良いのですが、大人数ですとそうはいきません。コンフォートゾーンを抜け出してもきちんとした発声をしなければいけないわけですが、まだまだ修行が足りないなぁと思い知らされました。


そういえば、声明学園についてこのブログで触れるのは久々かもしれません。東京大谷声明学園は、私の祖父である前々住職が、京都で東本願寺に伝わる声明を習い、それを東京や関東の人たちにも伝えるために開設された学校です。


歴史は長く、昭和四十二年からですのでもうすぐ60年が経ちます。祖父や父は亡くなってしまいましたが、声明学園は今でも続いています。これってすごいことだなぁと思いつつ、私も引き継げるように精進の日々を送っています(つもりです)。


入学時期は9月ですので、興味のある方は是非お越しください。お坊さんじゃなくても大丈夫ですので、お気軽に。


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現代人が抱える息苦しさとは

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最近とあるYouTubeで『大統領のカメラマン』という映画の存在を知り、面白そうだったので見てみました。アマプラでレンタルし、二日に分けて見られました。まとまった時間がなかなか取れないので、こういう見方が出来るのは本当に有難いです。


この映画はドキュメンタリーで、バラク・オバマの大統領時代に、専属カメラマンを務めたピート・スーザという方にスポットライトが当たっています。オバマ大統領って、良い感じの写真が多いよなぁと昔から思っていましたが(ざっくり)、あらゆる現場に帯同を許された専属カメラマンによって撮られたものだったわけです。


実は私はオバマ大統領に対して、他の大統領とは別の思いが少しあります。というのも、私が留学中にあった唯一の大統領選で選ばれたのが、オバマ大統領だったからです。


その当時、ちょうどジャーナリズムの授業を取っていたのですが、まだ大統領選前にもかかわらず『オバマはカリスマかどうか』というテーマで先生が話をしていたのを覚えています。『まだ大統領にもなってないし、カリスマというには早いんじゃないか』と個人的には思っていましたが、あれよあれよと、その数か月後にはオバマ大統領が誕生していました。


ご存知の通り、日本とは違い、アメリカは国のトップを国民投票で決めます。そのため人々の熱の入り方も尋常ではありません。選挙日はキャンパスの雰囲気が全然違いましたし、いる人の数も明らかに減った記憶があります。二十歳なりたての自分には、まだまだそれは異様な光景に見えました。


話を戻しまして『大統領のカメラマン』という映画ですが、結論から言えばとても面白かったです。オバマ大統領の人となりを知ることが出来ましたし、国を背負う重圧や人命が関わる大きな決断をするものの葛藤などが、作中に出てくる写真を通して伝わってきました。


ただそれ以上に、奥様や娘さん達、スタッフの方々とオバマさんが楽しそうに過ごしている時間がとても印象的でした。何も包み隠さず、すべてを晒した上で、大統領の責務を全うされたんだろうと推察します。


オバマさんは、シンプルにとても良い人だったんだろうなと思いますが、だからと言って良い大統領とは限りません。目玉の政策だったオバマケアには賛否ありますし、大統領になる前にあった大きな期待に応えきれたかというと何とも言えません。


それでも、作中の言葉を借りれば、『オバマ大統領の姿に、理想のアメリカを見た』という表現はとても心に沁みました。今の大統領の姿を見て、今の首相の姿を見て、同じことが言える自信が私にはありません。


また、これは私の気にしすぎなのかもしれませんが、国のトップが楽しそうにしている姿を映した写真は、現代の人々には受け入れられない気がします。その当時より遥かに生きづらくなった現代において、『楽しむ暇があったら俺たちの生活をどうにかしてくれ』と思ってしまうのも止む無く、それが更にこの息苦しさに拍車をかけている気がします。


何事も、シリアスに受け止めすぎれば辛くなってしまいます。情報があふれる現代では、心配事が尽きることはありません。テレビやネットの情報に踊らされ、今まで気にしていなかったことに気を取られ、精神を削られていく日々です。


そんな中でオバマさんの姿を見ると、生きるってこういうことだよな、と思わされます。現代の我々は、『今』という時間軸に現実味を帯びれていないのかもしれません。だから今ある現実を人のせいにし、遠い未来だけに過度な期待をしてしまいます。


オバマ大統領は未来を見据えつつ、きちんと今を生きておられました。その姿を見ることが出来るだけでも、この映画を見る価値はあると思います。最後の方はトランプ批判がヒートアップする場面もありますが、おススメですので、是非。


ブログをお読みいただきありがとうございます。鬱屈した息苦しさから脱したい。



南無阿弥陀仏

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