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学院のレポートを公開する理由

こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。


本日から本願寺学院の3学期がスタートしました。私はもう2年生ですので、この学期が終われば卒業となります。2月末が最終週みたいですので、そこでレポートを提出したり試験受けたりして、3月末に卒業式です。


私は今までのレポートは全て、このブログで公開してきました。1年前期・1年後期・2年前期、と3回公開してきました。はっきり言って、わざわざ公開する必要はありませんが、私なりの信念があってレポートを公開していますので、そのあたりを今日は書こうと思います。


みなさんもご存知の通り、お寺というのは主にお布施、要は寄付によって成り立っています。法隆寺や金閣寺なんかの『観光寺』は違うと思いますが、私のいる法善寺などのほとんどの『檀家寺』は、檀家さんからの寄付によって成り立っています。


つまりお寺を運営していくためのお金、私が生活するためのお金、これらは全て寄付が基となっています。そこにはもちろん、私が本願寺学院に通うために払う授業料も含まれています。


私もサラリーマン経験があるので分かりますが、普通の企業では自分が勉強するためのお金を支援してくれません。来年から営業部に配属となったからと言って、『営業初心者向けの本』なんかを買うお金を会社が出してくれません。


それにも関わらず、私が本願寺学院で勉強できているのは、紛れもなく寄付金のおかげです。自分のお金では無く、元々は人のお金で勉強をさせていただいています。


もう一つ言えば、一般の方が仏教の勉強をするのは時間的なハードルが高いです。例えば本願寺学院では、毎週平日の18:00-20:30くらいまでが授業時間です。これが2年間続きます。つまり普通の生活をされている方々にとっては、こういった学校に通うことはほとんど不可能だと思います。ですので私は、そういった方々に代わり、お檀家さんを代表して仏教を勉強させていただいている、と考えています。


お金と時間という、お檀家さんから与えられたもので勉強する機会を頂いているわけですから、その成果を還元しないといけない、そう考えてレポートを公開しています。


はっきり言ってレポートを書くのは憂鬱ですが笑、こういった信念を持てれば、手を抜く事はできません。あと2ヶ月の学院生活、頑張り抜きたいと思います。



南無阿弥陀仏

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