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書道における『禅定』 


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

 

今週の月曜日、御徒町(上野広小路)にコメダ珈琲がオープンしました。というのも、前職の時の取引先の方々が別事業として始めたフランチャイズ店みたいで、今日早速行ってきました。

 

その取引先さんの担当は私だったのですが、先方の担当の方が今では店長をされていて、久しぶりにお会いすることが出来て嬉しかったです。心なしか当時よりも顔色が良さそうに見えました。オープン直後という事もあって忙しそうでしたが、美味しいコーヒーと味噌カツサンドを頂きました。是非みなさんも、上野にいらした際にはお立ち寄りください。

 

↓↓コメダ珈琲店 上野広小路店↓↓

 

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書道の課題提出

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さて、今日はそのコメダ珈琲に行く前に、書道教室に行ってきました。今週は課題提出の週でしたので、今日の朝まで駆け込むように課題を書いて提出してきました。

 

半紙の4文字書きは、楷書と草書の2種類、半切は漢字(行草体を交えて書くやつ)と創作(漢詩を行草体を交えて書くやつ)とかな交じり(漢字とひらがらの交ざった短歌を創作するやつ)と楷書(『漢字』と同じ分を楷書で書くやつ)の4種類、以上計6種類を提出しました(#やつって便利)

 

本当なら細楷(漢詩を写経用紙に楷書で細く書くやつ)もあって全7種類なのですが、力及ばず、、、すみません。

 

私が通っている『日本教育書道芸術院』の師範養成科では、一般的に想像されるような級や段は無く、その代わりに課題の種類ごとに、下から『人・地・天・・・』という階級があります。

 

ちなみに次の階級に上がるには、各階級で2ヶ月連続で上位に入る必要があります。私は楷書系は早くに『地』に上がることが出来たのですが、創作系(行草体交えて書くやつ)は苦手で、『人』からなかなか抜け出すことが出来ませんでした。しかし前回の課題で何とか『地』に上がり、全課題で『地』に入ることが出来ました。

 

その書道教室では、『地』の階級に長くいることを揶揄して『地を這う』と言うそうですが、私もしばらく『地を這って』おりました。

 

しかし、やっとこさ半切の楷書が前回『地』の上位に入ることが出来ましたので、今回の課題が上手くいけば『天』の階級に上がることが出来ます。割と上手く書けたと思いますので、結果に期待しています。審査員の方々、よろしくお願いします(#忖度希望)

 

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書道における『禅定』

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創作系の課題は、いつかは独り立ちしなければいけません。つまり、見本を一切見ず、自分でデザインをして書き上げなければいけません。

 

私はまだまだ初心者ですので見本を見てしまいますが、先生からはよく『見本に縛られないように』と言われます。見本通り書き続けていると、見本を真似する能力は上手くなるけれど、自分の創作能力は伸びません。すると、見本の作品は先生のものですから、それと自分独力での創作の差がどんどんついていってしまうそうです。そうなると書道が面白くなくなると仰っていました。

 

見本を真似しても一応自分で書いた作品ですが、それと1から自分で書いた作品の間で差が出てきてしまい、それを受け入れられなくなってしまう、という事でしたが、面白い話だなーと思いました。

 

人間だれしも、自分が思う自分自身と、実際の自分とは差があります。今回の書道を例にとれば、見本の様に上手く書ける自分が『自分自身が思う自分』で、1から創作して書く自分が『実際の自分』ということです。理想と現実とも言えます。

 

この『実際の自分』を見つめることを、仏教の修行である六波羅蜜では『禅定』と言ったりします。また、八正道における『正見』とも言えます。少し無理やりかもしれませんが、書道を通して、改めて仏法に触れることが出来ました。

 

恐らくお坊さんをしていれば書道から離れることは出来ませんので、やめることないように細々とでも続けていこうと思います。上手くなった実感もありますが、その倍の速度で下手さを実感しますので、引き続き頑張っていきます。

 

またちょこちょこ作品をアップしていきますので、ご感想など頂けると幸いです。よろしくお願いします。

 

 

南無阿弥陀仏

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